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第3747号  2020年(令和2年)4月10
日 金曜日


● 危惧される島の医療崩壊  町、新型コロナ対策本部設置  政府、緊急事態宣言
● 来島 上京自粛をお願い  4月7日、町対策本部が発表
● 学校再開も一転休業へ  島の小中高 あたふた新学期
● 休校延長求め署名提出  八高PTA有志
● 3月の来島者44%減 「先見えない…」 宿泊・観光施設、飲食店も休業へ
    事業者も葛藤の日々
● PCR簡易検査キット配備など  旅館組合、町へ要望
● 温泉 図書館 歴民 公民館も  多くの町施設休業
● 離島でも感染相次ぐ  壱岐で6人、ヘリで本土搬送も
    鹿児島県沖永良部島 大阪からのUターン者陽性
    「南の島は安全」 根拠ない情報で
● マスク2題 
    漢詩「山川異域 風月同天」を添えて
    スピード違反の取り締まり警官が
● 309年前、八丈島で疫病  先人の知恵、現代に通用
● 町立八丈病院 新体制で  小児科 常勤医着任  新院長に木村和義医師
● 新年度予算から
    ふるさと村建て替え  屋根はシングル材で
    底土海水浴場にライフガード配置
    オリンピック1年後に延期で
● 春の異動
● おひとりさまでも最期まで在宅で  上野千鶴子講演会 (2)
    地域を変えた介護界のカリスマたち
    家族に代わって生活をサポート  ホームホスピス「かあさんの家」
    病院と同じ医療が在宅で  24時間訪問看護の拠点、宮崎市内に54ヶ所 
    制度使いまわせる人いれば
● 97歳 庭仕事が楽しみ  独居で3食自炊 間宮俊彦さん 
● たんしん 
    今年度の八丈島サイエンスクラブの募集を中止         
    5月末に開催予定の東京愛らんどフェア「島じまん2020」は中止
    4月7日 中学校と八高定時制
    八丈島軟式野球連盟19年度リーグ戦結果

お知らせ

本紙に掲載しました新型コロナウイルスに関連した記事は、4月7日現在の情報によるものです。状況は刻々と変化しますので、ご了承ください。 




 

危惧される島の医療崩壊
町、新型コロナ対策本部設置

 

院内感染防止のため、町立八丈病院の玄関には、発熱などの症状があり、14日以内に八丈島外に出かけた人へ、院内に入る前に病院へ電話するよう協力を呼びかける張り紙が。

 

 

 政府が緊急事態宣言を発出したことを受け、町は4月7日、庁内に「八丈町新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置。同日中に町ホームページで「万が一八丈町で感染者が発生した場合、検査や治療を行うための本土医療機関への移送手段も限られており、現在の町の医療態勢では、医療崩壊に直結することが危惧される」と、町民や来島予定者に不要不急の上京や来島を自粛するよう求めた。5月6日までは全てのイベントを中止・延期し、町の多くの施設も休館(使用禁止)の措置をとる。山下町長は「町としても為しうる手立てを総動員し、町民の皆様のご協力を得ながら、危機感をもって取り組んでいく」と、町民一丸となってこの局面を乗り越えていこうと呼びかけた。

 医療資源が乏しい八丈島での感染に不安を抱く島民は多い。町立八丈病院には対象となる重症患者が入院可能な陰圧室が2部屋(2床)、人工呼吸器が4台あるが、日常から感染症への対応に慣れているスタッフが揃っているわけではなく、医療的な対応は限度がある。
 山下町長は3月議会で「もし患者が出たら重症化する前に内地へ搬送する」との考えを示したが、東京がすでに医療崩壊の危機を抱えた状況で、島からの移送や、内地での受け入れがスムーズにいくのかも懸念される。
 最も心配されるのが院内感染だ。新型コロナウイルス感染症の相談の流れは、「風邪のような症状」「37・5度以上の発熱」「強いだるさや息苦しさ」がある人は、新型コロナ受診相談窓口(島しょ保健所八丈島出張所)に電話し、問診をして必要と判断されたら、「発熱外来」から病院を受診する。
 また、病院の正面入口にも、37・5度以上の発熱に加えて、咳や鼻水、のどの痛み、呼吸が苦しいなどの症状、また、14日以内に島外に出かけた人は、院内に直接入らず、病院に電話するように、との注意書きがされている。いずれも、感染者とわからないまま患者が受診することによる院内感染リスクを防止するためのものだ。私たちが、「受診の手順を守ること」が、病院を守ることにつながることを、肝に銘じたい。
     

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 通常インフルエンザが都内で流行すると1〜2週間遅れて八丈島に入ってくるとされている。本土の事態がひっぱくするにつれ、現場の医療スタッフの緊張感、精神的負担は大きくなっている。
 6日、町立病院のホームページにも「実際に発症者の入院が出た場合には、これらの対応に多くのマンパワーを要するため、当院での医療サービス提供についても大きな影響がでます」との懸念が表明されている。
 感染症患者の取り扱いは専門的な知識・スキルが必要になる。ベテランの医療スタッフがそれにかかり切りになれば、通常の外来、入院業務にも支障が出ることは避けられない。町立病院では緊急事態宣言にともなう都の対応によって、今後の一般・臨時診療についても変更せざるを得ないこともある、としている。


3月の来島者44%減

「先見えない…」
宿泊・観光施設、飲食店も休業へ

 新型コロナウイルスの感染拡大にともなう団体ツアーの相次ぐ中止などの影響で、3月の来島者数は6463人となり、前年同月比で5164人(44・4%)の大幅な減少となった。町産業観光課調べによるもので、空路が5528人で3054人減、海路は935人で2110人の減。
 3月は8月に次いで来島者数の多い月だが、新型コロナの影響をもろにかぶった。4月は緊急事態宣言が5月6日までの期間に出され、町も不要不急の来島自粛を要請しており、5月にまたがる大型連休を含めて観光需要はほぼなくなる。

 

 

事業者も葛藤の日々

  「影響がどこまで続くのか、国や都の支援がどのようなものなのか、先行きが見えない」と観光・飲食事業者には不安が広がっている。
 島内でも3月中頃から宿泊・観光施設や飲食店で自主的に休業する店舗が増えている。大型宿泊施設では、八丈ビューホテルが3月30日に一早く休館を決めたが、4月6日、緊急事態宣言が出るとの情報を受け、リードパークリゾート八丈島、リゾート・シーピロスも休館を決めた。緊急事態宣言後は、仕事関係などの滞在を除いて、ほとんどの宿泊施設が実質休業になりそうだ。
 観光客の減少と、夜の外出の縮小などで飲食店の打撃も大きい。店内での飲食提供を止めて、デリバリー方式に変える店もある。タクシーの利用も大幅に減少している。それぞれに従業員や利用者の安全確保と、売り上げが上がらない中で、雇用維持や事業経営をどうはかるか、葛藤する日々が続いている。