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第3751
号  2020年(令和2年)6月12日 金曜日


● 休刊のお知らせ
● 夏の観光復興にらみ議論 来島者受け入れ緩和 いつから?
● 水道代3カ月分免除 最大50万円の支援金 町 独自の支援案示す
● 全員協議会 「コロナは災害 町は避難所になれ」 支援金申請など サポート要望
● ANA 7月以降何便に?
● コロナ禍の都知事選迫る 6月18日告示 7月5日投票 
    前回選挙は
● おそるおそる新しい日常へ 町営温泉15日再開 
    温泉 入場制限なし
    えこ・あぐり再開
    八丈VC、温室も
● 特別寄稿 中世の八丈島が相模国に属していた…は誤解  文化庁・元主任文化財調査官 佐藤正知氏
● コロナ感染700万人に 死者数少ない東アジア  日本は医療・検査体制が弱点
● 89歳 現役です  大沢弘也さん  牛を飼いユンボ操り  コロナ前と変わらない日々
● 2020年度 東京都事業 《A ソフト編》 災害備蓄に追加 シート 土のう袋 携帯充電器
    保健所の人員増現状ではなし
    水産庁舎建て替え 大島事業所終了後
● 島しょ地域保健医療推進プラン策定データから B死因別死亡数
    八丈町 死因1位 老衰24%
● 島しょ観光19年実績 総客数 48.7万人 消費額 150億円
    島しょの観光客数3.0%減
● 5月の来島者数 前年比94%減
● 子どもの学習・生活支援 支援員配置居場所に  初年度予算580万円 社協に委託
    大島は90人規模で
● 手数料改定で増産  期待も売上は減少  黄八丈織協
● 郷社の古い絵はがき  ほかにも
● ハマユウ咲いて 八丈の夏

本紙に掲載しました新型コロナウイルスに関連した記事は、6月9日現在の情報によるものです。
状況は刻々と変化しますので、ご了承ください。 

 



 

おそるおそる新しい日常へ

 島民待望の町営温泉施設が15日の再開に向けて準備中だ。町の施設では中之郷のえこ・あぐりまーとの直売所が5日に営業を再開するなど、新型コロナウイルスの感染状況や国や都の対応を見ながら、おそるおそる日常を取り戻す動きが始まっている。


温泉 入場制限なし

 15日の再開を目指す各温泉(ザ・ブーンのサウナは当面休止)の営業時間は12時〜20時(裏見ヶ滝温泉は9時〜21時)。人数や時間の制限は求めないが、入場者には体温の確認や手指消毒をしてもらうほか、万一の時に連絡が取れるよう、名前と連絡先の記入をお願いする。
 島外からの観光客も入場を制限することはない。2日間、路線バスと温泉が利用できるフリーパス「バスパ」も従来の紙チケットで販売する(現在、スマホで購入・利用できるデジタルチケットを準備中)。
 当初、温泉施設は6月1日からの再開を検討したが、受付・管理業務を受託するシルバー人材センターの高齢者には基礎疾患を持つ会員も少なくないとして、緊急事態宣言の解除後すぐに、会員が納得して受付業務に就く体制は整わなかった(管理業務は休館中も継続)。町は受付への仕切りを設置するなどの安全対策を含めて、シルバーとの協議を重ね、再開のタイミングを探ってきた。

 

えこ・あぐり再開

 えこ・あぐりまーとの直売所は、6月5日から営業を再開したが、喫茶・展示温室部分の営業は休止している。
 5〜7日の3日間の入場者は約270人。新鮮な野菜や苗が目当の島民が多かったが、観光客の姿もあったという。入場者にはマスクの着用を求めている。

 

八丈VC、温室も

 公共施設では都立植物公園の八丈ビジターセンターと温室も1日から再開された。「ジェラテリア365」とビデオ上映は当面の間休業する。

 

 

89歳 現役です
大沢弘也さん

牛を飼いユンボ操り コロナ前と変わらない日々

 

 ユンボを操る弘也さん

 新型コロナウイルスの流行前と後で、世界は一変したが、三根、大沢弘也さん(89)の日常は変わらない。自宅に隣接する牛小屋には黒毛和牛が4頭(うち子牛1頭は最近、町営富士牧野に預けた)。朝晩のエサやりは欠かせない。毎朝5時に起きて樫立の畑へ行き、マグサを刈る。配合飼料や乾草だけでなく、マグサを食べさせているのは、弘也さんの誇りのようだ。
 樫立の畑の近くには、土を掘るユンボが1台置いてある。鉢上げのシーズンなどに農家から注文があれば、ユンボで掘った土をふるいにかけて石を取り除き、ダンプカーに積み込んで運んでいる。牛小屋には、堆肥を作るために、もう1台のユンボがある。来年3月に90歳を迎えるというのに、若い人でもなかなかできないハードな仕事をひとりでこなす。
 育ったのは中之郷。9人兄弟の3番目。子どもの頃から両親が牛を飼っていたので、大人になってからも牛のいない暮らしは考えなかった。勤務先の運送会社で貨物を運んでいた時も、定年まで勤めた東海汽船でフォークリフトを操縦していた時も、牛は飼い続けた。「大変とか、きついとか思ったことはなかった」。
 いまは、ジャガイモ掘りで忙しい。牛のほかにヤギも8頭いる。「なんとなく飼っている」という。家のまわりで花を育てたり金魚やコイを飼うのが趣味の妻スエ子さん(90)と、ふたり暮らし。
 数年前、大病してからも、暮らし方は変えていない。定期検診で東京に通院しているが、コロナが流行中は東京に来ない方がいいとの主治医の勧めで、3月から上京を控えている。「コロナ前と変わったことといえば、それぐらい」と笑う。