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第3734号  2019年(令和元年)9月27日 金曜日


● 消費税10% いよいよ10月から  家計に重い負担 景気悪化も  軽減税率 現場に戸惑い
    キャッシュレス決済  最大で5%還元
● 町 プレミアム付商品券発行 子育て世帯などに限定して
● 収入要件で年金に最大5千円上乗せ
● 3歳児以上保育料無償に 財源不透明なまま 国の方針で
    公設保育園に支援小さく
● 「大里のしっとり感残して」歩道設置と無電柱化 事業説明会開く 着工は2年後
    「完成まで10年は長い」「駐車スペースは」 
● 台風15号 伊豆諸島北部 甚大な被害 都 災害廃棄物処理などで支援
● 救助活動の島民も死亡 大荒れの乙千代ヶ浜 海水浴客水死
● 事故防止策 課題が浮上
● ライフガード活用検討へ 夏場の海難事故防止策で
● 9月1日現在 高齢化率 39.66% 75歳以上 2割に
● 「高齢者の安全運転支援と移動手段の確保」「交通弱者にタクシー券を」 町議会が意見書採択   
● 防災行政無線 デジタル化へ 来年度から5年間で総事業費6.5億円  事業概要説明
● 島のバナナ DNA解析で交流史探る  小谷千葉大教授ら 八丈を調査
● 映画「今日も嫌がらせ弁当」 上映会に島民823人
● とびよ会20周年で  ソファーベッド 冷蔵庫 ベンチ  町立病院へ寄贈
● 島で夏合宿 8団体341人
● 新島村長選挙 現職、新人の対決
● 南海俳壇 八丈俳句会(九月例会)
● たんしん           
       28日 空の日イベント
       29日 八丈島寄席
       10月5日 あびの実の子ども招待公演「ミュージカル・ヘンゼルとグレーテル」
       6日 八丈管内中学校陸上競技記録会
       6日 八幡宮例大祭
       10日 樫立・金刀比羅神社例大祭
       13日 町民体育大会
       11月9、10両日 第34回浅葉杯八丈島全島卓球大会 参加申し込み 10月11日〆切
      


 


島のバナナ DNA解析で交流史探る
小谷千葉大教授ら 八丈を調査




 サンプルの花房を手に小谷教授(右)と学生



 八丈島では庭先にバナナを植えている家も多いが、生態人類学が専門で、世界でのバナナ栽培を比較研究するプロジェクトに参加している千葉大学の小谷真吾教授と学生8人が、9月10日から18日まで、八丈島での調査を行った。
 大賀郷の園芸家・菊池寛さんの話では、八丈の露地に植わっているのは多くが寒さに強いキングバナナ。伝播経路については、父や農協関係者から「小笠原から入った」と聞いたという。八丈の温室で栽培されている品種は、ほとんどが寒さに弱く、背が高くならない三尺バナナだ。
 小谷教授が八丈島で特に確認したかったのは六角バナナの存在。島を訪れる前、「現物があれば、小笠原のサンカクバナナと同じかを確認してみたい」とのことだったが、寛さんの案内で、大賀郷、豊島幸子さんの庭で立派に実った六角バナナの果実や葉、花房を分けてもらうことができた。形態的にはサンカクバナナと同じ品種だった。
 六角バナナの系統は、パプアニューギニアの主力品種の一つで、サイパンかパラオ経由で小笠原に入ったのではないか、との話を小笠原の農家から聞いているという小谷教授。「オセアニアにおける人とモノの移動史を考察するのに面白いですし、戦前戦後の日本と南方の交流史の一面を見ることもできそうだ」と話している。
 小谷さんらはこれから、パプアニューギニア、パラオ、沖縄、小笠原のバナナの品種をDNA解析にかける計画だという。八丈島から持ち帰った3つの品種のサンプルの解析がうまくいけば、系統関係と分岐年代がわかることになる。