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第3706号  2018年(平成30年)7月27日 金曜日


● 驚異的な正確さ  国宝 伊能図
    伊能忠敬測量団の偉業  小島実測わずか2泊で
● シリーズ「小島集団離島50周年を前に」F 
    江戸でも信仰 小島の為朝明神  神像たびたび開帳
    203年前の八郎神社  伊能忠敬測量団が記録
● キャッシュアウトサービス 観光客の不便解消にひと役
    島内5施設で始まる 店舗のレジがATMに 引き出しは1万円以上、5万円まで
● 島内金融機関ATM取り扱い時間
● 国産榊 復権に挑戦 八丈榊のブランド化めざす 奥山完己さん・理枝さん 
    全国の生産者と連携  齋藤農相からもエール
    八丈の自生種はヒサカキ
● 女性主導で生産拡大 南種子町のサカキ栽培 家内農業で反収にも期待
   ロベ農家のような…
● 「花束にも使いたい」花屋
● 三原中ICT教育公開授業
    ICT導入でアクティブ・ラーニング実践 
● 一方通行から双方向へ 課題解決に向けアイデア共有も
    タブレット活用で授業が変わる
● ICT教育環境整備支援事業  3校とも7月で終了
● インバウンドに備える@
    インバウンド 今から準備を 外国人受け入れ 基本インフラ整備の適期
    八丈島観光協会の案内所3カ所 東京観光案内窓口に指定 
    Wi-Fiはライフライン 海外キャリアの携帯
● インバウンド向け旅行商品造成促進事業
    島内交通充実と案内手段 空港から歩いて現場検証を
    地域の「日常」を見せる 成功の循環に入るためには…
    知名度は青ヶ島が断然上!
    Voyaginが訪日観光客向けに発売している体験メニューより
● メディア露出減少 ここ数年多かった反動?
    昨年10月のCM撮影 前例のない規模! ピーク時 200人来島
● 暑い暑い 夏まつり
   ミス八丈千聖さん 初めて2年継続で
● エジンバラで八丈観光大使が公演!
● 久福会が岡山へ義援金35万円寄託 西日本豪雨災害  
● 北照高校 甲子園出場 八丈で春合宿 5年ぶり4回目の快挙
● 全日空 B787機点検で機材足りず 今夏 お盆の臨時便なし
● アオウミガメの産卵域北上 
● 島嶼コミ フォーラム 8月4日 大島で
● 滑走路を走る
● 南海俳壇 八月例会

● たんしん 
    琉景和音Psychedelic Rave Party 8月4日、横間海岸で           
    第22回八丈島浜あそび 5日、神湊港軍艦堤防で
    第49回團伊玖磨記念八丈島サマーコンサート 5日、町ホールで
    愛らんどリーグ2018フットサル大会 6〜9日、新島で
    第11回全国離島交流中学生野球大会(離島甲子園) 7〜11日、鹿児島県種子島で
    老人ホーム夏祭り 9日、ホーム駐車場で
    八丈島納涼花火大会は11日、底土海岸で   
    第3回明友工販杯(混合バレーボール大会)結果
    第8回八丈島ジュニア新人戦卓球大会結果      
   
● 盆踊り日程
    三根=13、14日 19時〜 三小校庭
    大賀郷=13〜15日 19時〜 大小校庭
    樫立=13〜15日 19時30分〜 樫立公民館前
    中之郷=13〜15日 19時30分〜 中之郷運動場
    末吉=14日 18時30分〜 末吉運動場

 


 


驚異的な正確さ 国宝 伊能図

伊能忠敬測量団の偉業  小島実測わずか2泊で

伊能忠敬記念館(香取市佐原)所蔵の「伊豆国附八丈島并属小島沿海地図」。国宝に指定されている同館所蔵の伊能忠敬関係資料2345点のひとつ


 50歳を過ぎて暦法を学び、優れた技術で日本全土を歩いて地図を作製した伊能忠敬(1745〜1818年)。写真の「八丈島并属小島沿海図」(1万2千分の1)は、1815(文化12)年、門弟たちが測量して作製した(忠敬は伊豆七島の測量には高齢のため不参加)。
 忠敬の測量法は、前方に立てた目印の梵天が北から何度の方角に見えるかを方位盤で測り、間縄で距離も測る。夜は象限儀で恒星の高度を測って緯度を求めた。地図上の朱色の線は歩測した場所。八丈の資料館にある1846(弘化3)年の地図(町指定文化財)より31年前のものだから、より古い地名を知る手がかりになる。
 測量団(永井充房、坂部弘道、門谷清次郎、箱田真与ら11人)は、5月18日下田を出て三宅島経由で22日に八丈島に着く。測量を終えてから約半月ほど風待ちをして6月29日に御蔵島方面へ向けて出帆するが、4日間漂流して三浦半島に漂着。再び御蔵島へ向かい、伊豆の島々を測量して下田へ戻ったのは11月10日だった。
 『測量日記』には、八丈島の惣鎮守「優婆夷宝明神社」や、為朝を祀る小島の「八郎明神」についても詳細に記録されている。
 小島には6月11日に着き、鳥打村の名主宅に2泊して測量した。随所にある海岸の大絶壁では、舟を使ったり逆方向に測量して測線を繋いでいる。困難さがうかがい知れるが、どれほどの偉業であったかは、地図の驚異的な正確さが物語っている。