担い手研修センター 4期生2人入所
栽培ハウス30棟 9720平方メートル完成
|
南原に整備された栽培ハウス。西見と南原の2カ所に栽培ハウス30棟(9720平方メートル)、管理棟2棟(227平方メートル)の整備を終えた。恵まれた研修環境が整いつつある
|
八丈町農業担い手育成研修センターの第4期生入所式が2日、町役場で行われた。入所者は安井純さんと、川島麻実子さんの2人。いずれも同センターで島の農業について学び、就農をめざす。
式には山下町長や関係機関の役員も出席。同センターで栽培する7品種の指導員も紹介された。世田谷区から移住してきた川島さんは「この事業はこの先も続くので、次の人たちの見本になれるよう4年間しっかり学んでいきたい」とあいさつ。Uターンの安井さんは「指導員、諸先輩の指導によって担い手としてのノウハウを学びたい」と決意を述べた。
町の担い手育成事業は都の山村・離島振興施設整備事業で06年度に町が西見に10棟の栽培ハウスを整備し、08年度に同センターを開所した。13年度に栽培ハウス6棟を増設。16年度以降は南原のサッカー場手前の町有地に栽培ハウス14棟と管理棟1棟を増設した。
研修生は、第1期生(08〜12年度)3人、第2期生(13〜16年度)2人がすでに修了しており、うち4人が就農。現在は第3期生(17〜19・20年度)の4人が研修中で、そこに新たに2人が加わる。
新規就農に際しては国や都による新規就農者確保事業(農業次世代人材投資事業)などの支援制度もあり、経営開始から5年間は一定の基準を満たせば、最高で単独者は年額150万円、夫婦は225万円が援助される(所得などにより変動あり)。島内では現在3組が受給している。
農地については農業委員会で遊休農地のあっせんなども行っている。
|