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第3677号  2017年(平成29年)5月12日 金曜日


● 観光客とぎれず好循環に 閑散期から春休みに団体 ハイシーズンは個人客で
    観光回復基調実感
      服部屋敷 「ここ10年で一番」
● 4月来島者数増加
● 全日空旅客数4.2%増 海空定期便 16年度実績
    船客は2.0%増加
● 3日、橘丸で511人!

● 赤十字や赤い羽根… 募金の代行 負担重く 一括徴収など各地区で工夫も
      地区により違いも
      募金額は減少傾向
    共同募金からは410万円配分 
      赤十字は町有車も
    社協会費 徴収に違和感も
● 振興委員 なり手不足深刻 中之郷自治会でも指摘
● 視点 地域のつながり維持するには…
● 5・28 「八丈浪漫音楽祭」開催

● 好評でした! 観光バスツアー 車中に流れるゆるーい時間
● 八丈島ジュニアフットサル 三根SC 大中優勝
● 南海俳壇 八丈俳句会(五月例会)

● 中之郷自治会総会 硫化水素「十分対応できる」 オリックス 地熱事業を説明
● 春の叙勲 小栗孝さんに瑞宝単光章 元八丈町消防団長
● 初夏の詩吟会 23、24日
● 隠れた絶景スポット…海外も青ヶ島を注目 天の川と出会える場所「青ヶ島」 
    東京スカイツリータウン プラネタリウム天空で上映中

● たんしん 
    ニット作家・東海えりかさんの「Happy bag〜裂き編みバッグ展〜」 12日〜28日、楽庵で
    八丈島熱中小学校オープンスクール 13日、町ホールで
    第21回之津帆の会 14日、八高視聴覚ホールで
    第9回八丈島一周&八丈富士エコ・ジャーニーマラソン 20日6時、大賀郷公民館前スタート
    あびの実第90回公演「ティコボのガラクタ音楽会」 20日、三原小体育館で
    三根地域敬老会 21日、三根小体育館で
    シマアソビ@THE EARTH-OJARE JAM 21日、町ホールで
    第29回文庫まつり「『手作りおもちゃ』みて!つくって!あそぼう!」 27日、保健福祉センターで
    たんぼまつり(田植え体験) 27日、和泉体験農場で
    第81回学童部春季野球大会結果
    八丈島OB野球春季大会結果
    第56回棋羅名人戦結果
    
    


好評でした! 観光バスツアー
車中に流れるゆるーい時間

 坂下コースのハイライト・ふれあい牧場は、午後の2便が飛び立つタイミングに合わせて立ち寄る。天候によっては乗務員が気を利かせてコースの変更も柔軟に対応。これも民間主催ツアーの強みだ


マイクロならではの小回りが効くのもうれしい。ふるさと村ではぴったり門前で下車



 

 昨年夏(8月1日〜20日)に試験運行した「八丈島観光バスツアー」ストレチア号。この大型連休の5月3〜5日、午前は坂上周遊の三原山コース、午後は坂下を巡る八丈富士コースの2ルートで初の本格運行を実施した。
 観光協会がさくら観光バスのマイクロ(定員21人)を借り上げて行う現地型ツアーで、昨夏は情報が来島者に伝わらず、「認知度不足」が課題となったが、今回は旅行代理店にもあらかじめ情報を伝え、大型連休でレンタカーが借りられない人も安心して島の旅を選べるよう、ネットでPRした。
 島へ来た人たちに向けても空港や宿にポスターやチラシを置いて周知。その結果、3日間で合計7便(5日午前は1便増発)を運行し、延べ利用者数は115人に達した。1台の平均利用者数は16.4人。午前と午後の両方に乗る人も少なくなかった。
 乗り合い観光バスは、レンタカーのように目的地に直行できるわけでなく、滞在時間の配分も個人的な興味に合わせてはくれない。が、その分「お昼にビールを飲んできた」「寝ていても見所に連れて行ってもらえる」と、車中にはゆるーい空気が流れていた。これに輪をかけるのが同ツアーの売りである「バスガイド付き」の特典。ベテランのガイドさんが、気さくなサービストークで、懐かしい「昭和のバス旅」の心地よさにひたらせてくれるのだ。 
 アンケートでは、レンタカーが借りられなかったからという参加理由が最も多かったが、次は「楽しそうだから」。旅情をくすぐるわくわく感が「島の観光バス」の響きにはあるのだろう。
 利用者の感想には「短い時間でたくさんの場所を回れた」「運転手さん、ガイドさんがいい人だった」「お茶やお土産のサービスに感激」「観光協会主催なので安心」「島言葉や植物の説明を聞けた」「あきらめていた牧場に行けた」など、満足と感謝の声であふれた。
 その一方で、「立ち寄ったところでもう少し時間がとれれば」との声や、申し込みの段階で「ホテルから観光協会までの足がない」などの課題も出た。協会ではできる点から改善し、「島の観光バス」を古くて新しい観光ツールとして定着させたいという。
 次回の運行は、やはりレンタカーが不足する8月1日から20日まで。町営バスも含め、「バスの旅」を目的に八丈島を訪れる人が、これからも増えることを期待したい。