kiji101112kiji101112
 
過去記事TOPTOP
kiji110325kiji110318


第3612号  2014年(平成26年)8月22日 金曜日


3年半後目途、現在地に 三根公民館建て替え
  「財源は地方債で」
● 暑さもなんの 赤ちゃんスクスク
  始まりました ブックスタート

  ゴール前横一線 ハイハイレース
● 町制60周年の町歌制作 4作品で人気投票中!


● 夏ライブ 3本立て
● 盆踊り 石投げ踊り初代チャンプは
      「超高速マイム」全国区に?  

● 土壌や焼却飛灰などのセシウム 微量ながら今も検出 町 放射線濃度測定継続
  原水、浄水とも1.0ベクレル/キロ以下

● 南海俳壇 8月例会

● 共に生きる知恵、解決する力も
  27年目迎えた「やまなし少年海洋道中」ヘッドカウンセラー 野呂瀬秀さんに聞く

  飛び込みで養う
  2世の参加者も
● 島に求める新天地 8月30日 八丈島フォーラム
● 文様の幾 アメフラシの脳科学 9月6・7日 島民大学講座

● 『会いたい』の気持ち乗せて 記念花火で追善供養
● 菊池レモン改め「八丈フルーツレモン」 商標登録行わずニックネームで

● 愛らんどリーグ 神津島が優勝
● 八高吹奏楽部金賞
● 教育委員に佐藤謙氏
● 東農大ときのこ研究で交流
● 定時出発 ポスターで啓発

● たんしん 八丈島RAINBOWCUP2014フットサル大会が9月6・7日、南原スポーツ公園サッカー場で

 

 

『会いたい』の気持ち乗せて
記念花火で追善供養



海の家の前から見た花火





 台風11号の影響による悪天候などで、それぞれに予定が1日ずれ、11日に前夜祭、12日に打ち上げが行われた八丈島納涼花火大会。打ち上げ直前にも激しい雨に見舞われたが、すぐに雨は上がり、底土海岸の上空に大輪の花が咲いた。

 15回目を迎えたこの花火大会の特色の一つが、記念花火。個人3万円、団体は5万円を寄付して、メッセージのアナウンスと共に花火を打ち上げる。回を追うごとに希望者も増え、今年は21組の申し込みがあった。
 誕生や入学などを祝い、島の子どもたちの健やかな成長を願うメッセージや、結婚の祝福、米寿の記念、お店の15周年の感謝、さらに「八丈島ガンバレ」「幸せな八丈島に」など、島民へエールを贈るものもあった。

 主催者によると、ここ数年目立つのが、追善供養の花火。今年も5組の申し込みがあった。

 「今年の夏は50回忌になりますね。そして私は70歳、古希を迎えます。あなたに会わせることが叶わなかった子どもたちも元気です。空の上から見守って下さい」

 「去年8月にお別れしてからもう1年が過ぎますね。どこに行くにも一緒だったお母さんも元気に過ごしています。生前親しくしていただいた方も旅立ってゆきました。もう会えましたか?」

 「暑い、暑い夏。あなたが旅立って、そろそろ1年を迎えようとしています。言葉では言い尽くせない『ありがとう』の気持ち。そしてもう一度『会いたい』の気持ちを花火に乗せて届けます。ヨゾラノムコウ(夜空の向こう)で、受け取ってね」

 「お母さん先に逝ってごめんね。お母さんともっと一緒にいたかった。僕の分まで長生きしてね。今日は僕のために、花火ありがとう」

 「オナガにクロマグロ、夢をたくさんありがとう。毎年一緒に見上げた花火、今年はあなたに贈ります」