町とNPO法人八丈島観光レクリエーション研究会が協働で実施する被災者支援活動で4日、移住希望者を対象にした八丈島説明会が行われた。参加したのは福島県と千葉県からの4世帯10人。いずれも幼い子どもや孫を、放射能の心配のない安全な場所で育てたいとの切実な思いからの参加だ。一行は町の受け入れ体制について説明を聞くとともに、移住を決めるにあたっての大きなポイントとなる住宅や学校、保育園、病院などの施設をめぐり、生活の場としての島の環境や感触を肌で確かめた。
説明会に参加したのは、いずれも原発事故による高い放射線被ばくから逃れたいと、移住先を探す人たち。特に幼い子どもたちの被ばくが何より心配で、「いつも放射能を気にしながらの子育てはしたくない」「子どもたちがのびのび遊べる場所を探してやりたい」などの切実な思いを抱いての参加だ。
一行は前日までに来島し、3日夜には歓迎交流会に参加。八丈島にすでに移住している人たちから、島でのこれまでの暮らしについて、直接話を聞く機会を持った。
翌4日は午前9時前に町役場に集合。まずは島内を見てもらおうと、バスで大賀郷小学校、旧測候所の楊梅ヶ原職員住宅、町立病院、保健福祉センター、コミュニティセンター、八丈ビジターセンター、おさかな研究会加工施設などを見学。お昼は大潟浦園地で太平洋を望みながら、島料理の弁当を味わった。
午後は坂上に行き、あおぞら保育園、黄八丈めゆ工房、温泉施設、町営住宅などを回った。
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