開館50年を記念した 「図書館まつり」(町教育委員会、同実行委員会共催)が3日、町コミュニティセンターで開かれ、約400人が来場した。
午前中に行われた木村研さんのワークショップ「作ってあそぼう!」には、親子連れを中心に約110人が参加。子ども文庫連絡会のメンバーがアシスタントとなり、ストローロケットなど、4種類のおもちゃの作り方をレクチャー。手作りおもちゃで夢中になって遊ぶ子どもたちの笑顔が会場にあふれた=写真上。
午後の講演会「活字メディアとつきあう法」には約70人が来場。講師の斎藤美奈子さんは雑誌や新聞で活躍中の文芸評論家で、業界の内情を交えながら、メディアリテラシーを磨くことの大切さ、そのための読書の必要性を語った。
島内からの参加は10団体。体育館で上演された劇団かぶつの「べにじゃらとかけじゃら」は八丈の民話を劇にしたもので、凝ったメイクと衣装に「鬼がこわいよ〜」と泣き出す子も。八丈方言による軽妙なかけあいで、観客を惹きつけた。
「子どものほんのへや」では、ひよこクラブによる読み聞かせ、手遊び、絵描き歌などが行われ、赤ちゃんや小さい子連れのお母さんたちで賑わった。あびの実が実施した「図書館ウォークラリー」には小学生を中心に30人が参加。自然っ子クラブは「おすすめの本のコーナー」を設置。
八丈実記を読む会によるスライド「八丈島の為朝伝説」の上映や、八丈ふるさと塾提供の八丈島関係資料展示コーナーもあり、腰をおちつけてじっくり資料を見る人も多かった。
体育館ではちょんこめ作業所によるさんさ踊りの上演や、教育委員会による巨大サイズの島ことばカルタ大会も行われた。ほかに、「八丈町立図書館50年の歩みの年表」や、昭和36年に図書館が開館した当時の民間の活力にあふれていた八丈島の「観光パンフレット」(南海タイムス社提供)、林冬人さんの写真パネルなども展示された。
また、館内のメッセージボードには、入場者90人から本や図書館にまつわる思いが寄せられた。
大賀郷小学校有志の読み聞かせグループは手作りの紙人形を使った読み聞かせ劇「じごくのそうべい」を上演。子どもたちは熱心に見入っていた=写真下。
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