東京都島嶼町村一部事務組合(一組)が末吉・水海山に建設中の八丈島一般廃棄物管理型最終処分場建設工事の第2回見学会が21日に行われ、午前と午後に合計13人の住民が参加した。
着工から約1年。現在は処分場の下流(東)側に防災調整池が建設中のほか、埋立地の底面で土とセメントを重機で攪拌強化する表層地盤改良工事、排水工などが行われている。セメント固化剤は中層地盤改良に2960トンを使用。表層改良には約600トン、これから施工される盛土地盤改良には約7000トン使われる。
防災調整池は大きな構造物で、容量は2000立方メートル。その上流部には浸出水処理施設(1日の処理能力70立方メートル)が建設される。こちらはさらに大きい3700立方メートル(高さ8m、縦横20m×40m)で、3区画に仕切られた巨大な地下水槽だ。地表部には2階建ての管理棟が建設される。
一組によれば、この2つの水槽の耐震強度は根拠法令が異なるものの、いずれも震度6を想定。「地下構造物で地表施設に比べれば揺れに強い」という。
同処分場の工期は12年10月5日。工事は予定通り進んでおり、次回の見学会は埋立地に遮水シートを貼る直前のタイミング(今年の年末か年明け)に行われる。
上は北側斜面から見た造成途中の埋立地。中央は表層地盤改良工事の重機による土とセメントを攪拌する様子。下は調整池を見学する参加者。
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