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第3468号  2011年(平成23年)1月14日金曜日


過去最多426人出場 「どこよりも温かい大会」 第30回パブリックロードレース
● 対前年で横ばい 2010年の来島者数 10万9508人 減少に底打ち?
● こんな図書館あったらいいな(5)ネットでデジタル資料公開 笹本薫さん
● 解説 参加者増で見えてきた課題も ロードレース
● 地熱貯留槽調査で試験用温泉井掘削 中之郷運動場

● 離島のガソリンに補助 来年度予算に流通コスト支援事業 民主党PTが提言
● 来月7日再入札 町庁舎建設工事 ゼネコン数社単独指名
8日を黄八丈の日に 観光客に着付けの無料サービス
● 雷で地熱発電休止 アシタバに雹被害 大荒れの年末
●「親、友、島に感謝」 20歳の門出 新成人96人が参加
● 平均年齢男 49.40歳 女53.47歳 高齢化率32.48% 1月1日町人口8226人

● 2部門で金と銀 アンサンブルコン 八高吹奏楽部
● 雨中の出初式 昨年の火災は8件
● 新春サッカー熱い21試合 Jリーガー恒例自主トレ

● たんしん 第22回八丈島文化フェスティバル
● たんしん 八丈島郷友会新年会
● たんしん バレーボール「如月杯」参加者募集




「どこよりも温かい大会」
過去最多426人出場 第30回パブリックロードレース



富士グラウンドをスタート



カテゴリー「10キロ」の走行風景。八丈太鼓の応援も



独走の「ハーフ」1位は2連覇達成。遠景は八丈小島



列をなすランナーたち



三根小体育館での懇親会


テーブルいっぱいに島料理



 第30回八丈島パブリックロードレースが9日に開催され、426人が参加した。一時は100人前後に低迷していた出場者数は2年前から増加に転じ、昨年(277人)に続いて2年連続で過去最多を更新するなど「V字回復」を見せた。出場選手からも手づくりの温かさがある大会運営や、気持ちがこもった島料理が並ぶ懇親会を高く評価する声が聞かれた。島の観光イベントの在り方が議論になる中で、大いに参考としたい大会となった。 
 観光振興実行委員会の集計によれば、参加者426人のうち島外者は65%の277人(島内149人)。伸びた要因は雑誌『ランナーズ』が運営する『RUNNET』のサイトで直接エントリーできるようになったことが大きかった。
 遠来賞の中村あゆみさん(33)はスウェーデン在住。お正月に帰国して参加できるレースがないかとネットを検索して大会を知った。都内に住む家族と旅行をかねて八丈島を訪れた。
 加熱するランニングブームの追い風もあって、会社や地域のサークル単位での参加も目立った。男子10キロを制した遊佐慎さん(26)は会社内のGMアスリートクラブのメンバー5人で初めて参加した。出社後も「来年も必ず参加しよう」とクラブ内で盛り上がっているという。このほか、「何RANだ!」の11人をはじめ、島外から5人以上で参加したのが計6チーム。複数メンバーでの参加は20チームを超えた。
 初参加も229人と多かったが、197人というリピーターの数も、同大会に愛着を感じていることを示している。昨年の初出場での優勝に続いて、公認ハーフ一般男子で2連覇を果たしたのは神奈川県の竹村恵さん(32)。表彰式のあいさつで、「北海道マラソンなどいろいろな大会に出ていますが、ここの大会が一番温かいです」と、絶賛した。
 リピーターといえば、第1回から30回まで、欠かさず連続で出場しているのが、長野県の中條典文さん(54)。サラリーマンのため、以前は会社を休んで参加していたが、「最近は休まずにすみます」と、3連休の中日に設定された大会日程を喜んでいる。島のランナー仲間とはもう親戚づきあいの関係だ。
 三根小体育館での懇親会には、レース後に温泉で汗を流した約260人が参加し、お互いの検討を称え合った。今回から1人1000円の有料となったが、会場のテーブルにふんだんに並ぶ島料理に、「1000円は安い」と大満足だった。ゴール地点や懇親会でのもてなしは、漁協女性部、三根・大賀郷両婦人会、農協アシタバ部会などが協力した。