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第3446号  2010年(平成22年)6月25日金曜日


調整層は大島の3.6倍 関心は地盤に集中 処分場工事説明会
● さわさわ「夫と妻の40年間」森清耕一氏
● 7月4日 図書館まつり開催 10団体が多彩な催し
● 特別職給与2%減 6月定例会 審議会答申受け
● 改選月は日割り計算 長期休職で報酬減額 議員提案で条例改正
● 少年武宰士ものがたり 立志編(7)「戦っている顔。期待は確信へ」 手記:谷田部啓一さん
● 深い霧にすっぽり 全日空欠航相次ぐ 梅雨入り後
● 処分場工事説明会 Q&A 伐採樹木は1670立方メートル
● 参院選 7月11日投票 与党の過半数確保が焦点
● 10年継続「花の庭増えた」 HATの花いっぱい21 ひと区切り
● 09年度集客事業実績 旅行会社16,055人 じゃらん3,814人 観光振興実行委
● 4選手が入賞 八高陸上部
● 南海俳壇 八丈俳句会(六月例会)
● 短信 第56回白浜会ゴルフコンペ結果



7月4日 図書館まつり開催
10団体が多彩な催し






 今年は「国民読書年」だが、7月4日は八丈町立図書館で「図書館まつり」(同実行委員会主催、町教育委員会後援)が開催される。
 よりよい町立図書館づくりをすすめる会(代表・笹本薫さん)が呼びかけて実行委員会を組織し、10組の文化団体や組織の協力を得て準備を進めてきた。催しはコミュニティセンター(図書館、会議室、体育館)を使って行われ、各催しと実施団体は▽本のリサイクル=あびの実▽読み聞かせ「大きな木がほしい」=大小読み聞かせグループ▽八丈方言劇「さるじぞう」=劇団かぶつ▽「流人松岡新右衛門」上映=「八丈実記」を読む会▽読み聞かせ、科学遊び=八丈島子ども文庫連絡会▽八丈島関係資料展示=ふるさと塾▽読み聞かせ(幼児対象)=ひよこクラブ▽八丈島関連のクイズ=ものしり検定▽おすすめの本、八丈島発見=図書館の会▽「八丈語」関係展示=教育委員会──など。
 「スポーツ関係のイベントは多いのですが、文化団体がまとまって催しを開くことも大事かな、と思う。このイベントを、将来の図書館づくりに反映させたい。まだ図書館を利用したことのない人にも足を向けてもらえるとうれしい」と笹本薫実行委員長。主催者は「本のリサイクルコーナーもあるので、不要になった本があれば持参を」と呼びかけている。
 町立図書館が現在のコミュニティセンターに引っ越したのは6年前の04年5月5日。07年7月1日から利用者を登録制としてカードによる貸し出し管理をスタートし、09年度末(今年3月31日現在)の会員登録数は2014人になった。09年度は開館日が272日あり、利用者は1万7697人(このうち高校生以下は5304人)。1日平均で65人だった。貸し出し数は書籍が2万9702冊、ビデオとDVDが4837本。貸し出しのうち、都立図書館など他の図書館の蔵書を仲介したケース(協力貸し出し)は211冊あった。また、図書館内で利用できる1台のパソコンを利用したのは年間延べ552件。09年度末の蔵書数は書籍が2万3797冊、映像メディアはビデオ1014本、DVD350枚。09年度の書籍購入予算は217万5000円で、新たに購入した書籍(雑誌や新聞などは除いて)は1442冊、映像メディアが76点だった。
 購入予算は過去4年間ほぼ同額だ。購入した図書は、一般図書では文学が最も多く47.6%を占める462冊、次いで技術系136冊(14%)、社会科学系95冊(9.8%)の順。児童図書では絵本が215冊(45.6%)、次いで文学118冊(25.1%)──。利用者のリクエストに応じた購入は192冊あった。
 映像メディアは、貸し出しが可能な著作権処理作品を購入するため、新作は2万円を超える。「どうしても購入価格が下がった古いものや、シリーズものが多くなる」と司書の明石香織さん。
 09年度の貸し出し図書のベスト3は、一般が1位「聖女の救済」(東野圭吾著)=26回、2位「パラドックス13」(同)=24回、3位「1Q84 BOOK1」(村上春樹著)=21回。08年度も直木賞作家で推理小説を書く東野圭吾の著作が上位6冊のうち4冊を占めている。児童図書では「1にち1さつたのしいトーマスのおはなしばこ7」(ウィルバート・オードリー原作)、「アンパンマンとしょくぱんまん」(やなせたかし原作)、「のりものがいっぱい」(同)の3冊が各20回貸し出されて、最も多かった。