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第3740号  2020年(令和2年)1月1日 水曜日


● 白浜神社例大祭  火を焚き 島の神々に祭りのはじまり告げる
    伊豆地方の神々の縁起
    古代の伊豆諸島は「三島郷」
    下田の「三宅記」
● 黒潮にもまれ発達 航海・造船の技術
    古代は東方海上交通の要所
    近世の下田は海の関所
    伊豆を離れた伊豆諸島 
● 看護師の労働環境改善 3交代制 補助的職員採用も検討へ 町議会で審議 
    夜勤72時間超えると診療報酬減に
● 空港のPBB 14年ぶり更新 インドネシア製 総事業費8千万円
● ふるさと納税 18年度実績 他自治体へ143件544万円
● 八高創立70周年 未来託す人材の育成を
● 八丈高等学校70周年記念式典記念講演 
    法律や憲法で人権は守れるか  八高OB 元早大副総長 佐藤英善氏 
● 生徒の視点 VS 大人の事情  八高生版議会の質疑応答
● 彼らが開ける穴から何が見えるか  清水あすか
● 町、島誌編纂事業の方針示す  古文書のデータ化 駒澤大に調査委託
    「時代の事実とらえ 島の変遷を表現」 島誌編纂の理念問われ山下町長 
● 50bの櫓組み井戸埋坑  東電地熱発電所撤去工事説明会
● 新しい資料館をつくる(4) 山梨県立博物館学芸員 丸尾依子さん
    歴史的建造物を活用した施設 展示の演出凌ぐ建物の力
● 大日本農会 19年度農事功績表彰  菊池國仁さん 緑白綬有功章
● 山下芙美子さん「黄八丈着物」 日本民藝館賞を受賞
    10年続けた「黄八で銀座」
● 都発明くふう展で特別賞ほか受賞  富士中自然科学部3年生
● 「秀家 八丈島に帰りました」
● 2020 新春の行事
    元日〜3日 第52回新春サッカー大会
    4日 消防団出初式
    5日 八丈町成人祝賀式
    12日 第39回八丈島パブリックロードレース
    13日 八丈島昔遊び大会
    19日 武道始式
● 頌春句 八丈俳句会
● 初日の出 6時44分
● たんしん           
    1月10〜16日 八木千賀子写真展‐常春の島、八丈島での出会い
    第14回八丈島歴史セミナー参加者募
    第52回八丈島卓球大会(団体戦)参加者募集
    第26回年末ジュニアサッカー大会結果
   


 


白浜神社例大祭は
火を焚き 島の神々に祭りのはじまり告げる
古代から深いつながり  下田と伊豆諸島


 

白浜神社裏手にある大明神岩には海に向かって鳥居が建っている。その先に写っている島は利島、新島、式根島

 
 白い砂浜が美しいビーチ・静岡県下田市の白浜海岸。その台地には、伊豆諸島と縁が深い「白浜神社」が鎮座している。毎年10月28日から3日間行われる同神社の例大祭は、海岸でたいまつを焚く「火達祭」で幕が開ける。島の神々に祭りのはじまりを告げる神事だ。
 この例大祭直前の昨年10月、下田を取材した。上の写真の光景はこの時、早朝の白浜海岸で出会った。白浜神社の裏手にある「大明神岩」には海に向かって鳥居が建ち、大島、利島、新島、式根島、神津島は目の前にある。
 目視はできないものの、八丈島もまた、本州の玄関口にあたる下田とは古代から深いつながりがあった。そのことは、下田に残る伊豆半島や伊豆諸島の寺社縁起の本(『三宅記』『三嶋大明神縁起』『嶋々御縁起』『白浜大明神縁起』)が示している。
 原本は鎌倉時代末期に完成したという『三宅記』には、主神「三島神」の出自に始まり、伊豆諸島の造島、三宅島を中心とした開拓の伝承が記されている。伊豆諸島の祭神は三島神の8人の后と王子たちだが、白浜神社に祀られているのは2人目の妻「伊古奈比v命」だ。この祭神の名が、白浜神社の古い社名であり、伊豆最古の式内社(官社)でもある。
 伊豆半島、伊豆諸島からなる伊豆地方は、黒潮にもまれ、造船の技術が発達したという。701(大宝1)年に律令制が始まると、伊豆諸島は下田と同じ「伊豆国」に属し、江戸時代まで「伊豆国附島々」だった。 
 今回の取材で、『下田市史』の編纂委員長で古代史学の第一人者、原秀三郎氏(静岡大学名誉教授)から、貴重な話を聞いた。