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第3693号  2018年(平成30年)1月12日 金曜日


● 1月1日町人口 146人減の7560人 出生数 過去最低37人
    高齢化率38.0%
● 大里 ふるさと村 焼失 8日夜 島民に衝撃走る
● 高校生版議会 八丈に定住したい 20代で7.7% 30代で15.4% 八高生アンケート結果で
    「将来、島で起業を」

● 小島集団離島50周年を前に A
    宇津木の船着き場 岩場にハシゴも
● 町、リトアニアから国際交流員招致へ
    重枝大使からも働きかけ 東京オリ・パラ見据え インバウンド対策にも

● 人気の観光スポット失う 資料館閉鎖迫る中で…
    多くの惜しむ声
● 来年度 消防団員にレインウェア
● 4日、消防出初式
● 自然科学学習推進事業見直しへ 「委託料高額」 監査意見書でも指摘
● 八丈町成人祝賀式 障がい乗り越え20歳 山下 美波さん

● ロードレース768人エントリー 絶好マラソン日和 笑顔で楽走
    ワンワン! 今年も干支で
● 2017年来島者数 12万人突破 「好調時にこそ備えを」
    FDAチャーター便 3、4月に運航
    乗り継ぎキャンペーン
    
● たんしん
    第28回八丈島産業祭が27、28日10〜15時、町役場で
    第67回八丈島囲碁選手権大会(八丈島囲碁連盟主催)が28日9時〜、碁会所棋羅で
    第40回八丈島駅伝大会(2月25日)の申し込みは27日まで

    第50回新春サッカー大会結果



           


 


大里 ふるさと村焼失
8日夜 島民に衝撃
人気の観光スポット失う 資料館閉鎖迫る中で…



 大賀郷大里の観光スポット「ふるさと村」が8日夜、火災で全焼、関係者・島民に大きな衝撃が走った。写真は9日午前、駐車場から撮影したもの。左手前がマヤの石積みで、その奥は母屋の残骸、さらに奥の屋根はトイレ。右手前は閑所の燃え残った骨組み


 土日と休日に限定していた接待サービス(午後1時〜4時)は、16年度から毎日行うようになった。町によれば接待した人の数は15年度の4004人から16年度は8785人に増えた。いろり端で島言葉や八丈太鼓でゆったりもてなすサービスは、多くの人を惹きつけた。島外から何度も訪れるコアなファンや、離島後に手紙で感謝の思いを届ける人も少なくなかったという


 8日夜、人気の観光スポット「ふるさと村」(大賀郷1104番地)が全焼した。近隣住民から119番通報があったのは午後8時43分ごろ。母屋(約92平方メートル)、高倉、閑所(便所)、マヤ(牛小屋)、風呂(五右衛門風呂)の伝統的な建造物と、公衆トイレの6棟を焼き、同11時8分に鎮火。火事によるけが人はなかった。
 火災発生時は最大瞬間風速が20メートルを超える南西風が吹き、最盛期には、三根や西見からも火の手が見えるほど火勢が強かった。消防団は全分団が参集し、消防車両など10台が現場で消火に当たった。火の鎮圧とともに、火の粉が風下の山林などに飛び、延焼するのを防ぐ作業に追われた。
 八丈島警察暑では警視庁からの応援を要請し、翌9日は天候が悪化したため、10日午前中から消防本部とともに現場検証などに着手した。
 焼失した母屋はフンダチ(縁側)の四隅にカゲイタがあり、昔の八丈島の姿をとどめる古民家だった。町は91(平成3)年に東京在住の家主と賃貸契約を結んで修復保存し、一般公開してきた。
 住民から、島言葉で観光客を迎えられないかとの提案があり、町はシルバー人材センターに委託して来場者に無料でお茶やイモなどを出すもてなし≠00年5月の大型連休から始めた。その心温まるサービスが人気を呼んでいた。

 ふるさと村焼失のニュースは、すぐにSNSでも話題となり、多くの人から惜しむ声が寄せられた。山下町長もホームページで、町の管理施設からの出火をわびると共に、原因究明と今後の管理徹底を約束した。
 母屋などの茅葺きを最後に改修したのは11年。その後も小さな修復は重ねていたが、茅葺きが腐るなどしており、来年度に母屋の大規模な改修を予定していた。また、黄八丈の着付けを体験できるサービスも実施に向けて準備していた。

    

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 玉石垣が残る大里は八丈の歴史観光の中核的エリア。3月いっぱいで歴史民俗資料館の閉館が迫る中での、ふるさと村焼失の痛手は大きく、「心のどこかにぽっかり穴が空いたような気持ち」という住民の声も。
 観光事業者は、「今後、旅行会社によるツアーの商品化にも影響は避けられない」という。好調な流れにある八丈観光のブレーキとならないよう、どのような対応ができるか、島をあげて新たな展望を見い出さなくてはならない。