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第3667号  2016年(平成28年)12月16日 金曜日


● 八丈富士牧野 和牛貸付事業 子牛高値で順調
      放牧牛1日平均預託頭数
    子牛 過去最高値
      町有和牛子牛販売額
● 酪農史たどるバスツアー
    大迫宇吉氏の功績
    砂谷牛乳の出発点
    役牛は朝鮮牛を導入

● 大雨時 公民館前都道が冠水 「どこへ避難する?」 末吉自治会定期総会
    樫立、末吉に安全な避難所を 9月議会でも要望 
    避難路寸断 孤立化の想定も
● 八丈島 バンド・ア・ゴーゴー 島人よ、ライブを楽しもうぜ!
● ホームでマジックショー
● さわさわ 1958年の園芸手帖 
   
● 今年のできごと
●ANAふるさと納税 八丈町も参加
    寄付金額で選べる返礼品 5万円でキンメダイ2尾
● 夢伝に407人  笑顔と励ましと
● 読者投稿 第38回樫立会総会を終えて
● 南海俳壇 八丈俳句会(十二月例会)
   
● 助けっぱなし 助けられっぱなし 自殺希少地域を踏査 タイトルは神津島で
      濃い地縁・血縁
      子どもを大事に
      死ぬときは家で
    オープンダイアローグの実践 注目集める回復援助法 
      よってたかって
● 与論島で方言サミット 八丈ほか8地域が参加
● 前号「免職取り消し請求訴訟」の記事について補足します

● 「子育て家族」の写真展 子ども家庭支援センターが初の企画
● 給食甲子園決勝 八丈町は入賞!
● クジラ目撃情報 観光協会ツイート
● 三島神社 演芸会

● 「最高の瞬間も、うまくいかないことも」 八丈島初のJリーガー 武宰士選手引退
● 日差し浴び 朱と黄鮮やかに 薬師堂例祭
● 年末年始の臨時便
● 11月 来島者増加
● 表彰 
● 人事トピックス
● 親子で手づくりおもちゃ

● たんしん 
     ちょんこめ会と八丈島ロベの会の特別展示、1月4日まで八丈支庁展示ホールで開催中
     八丈ウインドオーケストラ第10回クリスマスコンサート 18日、町ホールで 
     第55回棋羅名人戦 23日、碁会所・棋羅で。こども囲碁教室は30日13時から 
     ANA八丈島空港クリスマスイベント 23〜25日、空港ロビーで
     第13回アイランドクリスマス 23日、中之郷屋内運動場で
     末吉三島神社例祭のみこし 25日。前夜祭 24日、末吉公民館で
     如月杯バレーボール大会参加チーム募集
     スターライトFCとスターライトレディースが来島し、11月27日、フットサル交流試合。コミュセンで
     八丈島テニスクラブ第27回オープン大会結果
     第23回年末ジュニアサッカー大会結果
    



 

八丈富士牧野 和牛貸付事業
子牛高値で順調

 

 富士牧野は八丈島の古くからの産業である畜産振興の目的のほか、観光スポットとして果たす役割も大きい。現在は1頭のジャージー種を除いて、放牧牛はすべて黒毛和牛。牧場にはまだ余裕があり、受け入れは可能だという



 


 八丈富士牧野運営審議会が11月25日に開かれ、現在の牧野運営状況や和牛貸付事業の実態が報告され、今後の公共牧場利用推進に向けた現状や課題が協議された。
 町によると、15年度の富士牧野の1日平均預託頭数は32.3頭で、いずれも黒毛和牛。ほぼ半数が町有牛で、残りは和牛貸付事業で畜産農家や一般の個人など民間のオーナーが所有している。貸し付け牛は急激ではないが、少しずつ頭数も伸びている。
 過去10年間の富士牧野における放牧頭数(1日平均の預託頭数)の推移をみると、06年は63.3頭で、内訳はホルスタイン8.8頭、ジャージー17頭、黒毛和牛5.8頭、町有の黒毛和牛が31・7頭──と、約4割が乳牛だった。この時点ですでに酪農家の減少や高齢化、飼料高騰などによる経営面の問題で生乳生産が減少。八丈島牛乳の存続が厳しくなっていた。
 町も預託数が減少する富士牧野の運営を改善しようと、従来の乳牛主体の放牧から、黒毛和牛に重点を置く方向で牧野事業の転換を模索。黒毛和牛を政策的に導入したり、出荷先を確保するなどの準備期間を経て、08年度から「和牛貸付事業」をスタートした。
 同事業は町有の黒毛和牛種の雌牛(公共牧場で人工授精後、分娩2カ月前の状態に達したもの)を繁殖用基礎牛として無償で貸し付け、その牛が分娩した最初の子牛を町に返納すれば、二産目からの子牛は借り受け者のものになる制度。貸し付け開始から3年後には基礎牛も無償譲渡される。   
 当初、利用対象者を畜産農家に限定していたが、子牛の値段が低迷しており、貸し付け頭数が伸びなかった。そのため、2年後の10年度から対象者を一般にも拡大。当初は5年だった貸し付け期間を3年に、頭数上限も3頭から5頭に変更して再スタートした。

 

 制度開始後、今年12月10日までに貸し付けた牛は10戸(5戸は畜産農家)に対して合計21頭。うち13頭がすでに譲渡されている。現在は数人が貸し付けを待っている状態だ。
 ここへきて、貸し付けが順調な要因のひとつが子牛の値段の上昇。町有和牛の販売実績をみても08年度が16万円台だったものが、現在は57万円と高騰している。
 放牧預託料(税別)は、預託料金(日額)を350円として、年間で約12万8千円。種付け料などの経費を差し引いても20万円ほどで預託が可能だ。牛の妊娠期間は約10カ月で、順調に子牛が生まれれば、現在の売値なら、オーナーの収支は黒字となる。
 審議会では委員から「この機をチャンスと捉えてオーナー制度の拡大を図るべきだ」との声の一方で、「価格が高く母牛を買うことはできない。今のやり方で増やしていくのが得策」「相場は不安定なもの。先はわからない」との慎重論もあった。