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第3663号  2016年(平成28年)10月14日 金曜日


● 有人国境離島法の交付金 航空運賃新幹線並み!? 内閣官房参事官が来島
    運賃 雇用 漁業支援に特化
    果たしてどこまで
    観光平準化できれば雇用も安定
● Iターン者の就業環境整備も 中平内閣参事官に聞きました
● 熱中小 あす開校 第1期生は66人
● 地熱事業者公募 結果発表を延期

● 防災の日スペシャル 「自分の命は自分で…」テーマに 八丈×阿南×女川 パネルディスカッション
    千年に一度の復興 30・40代主体に
    多発するゲリラ豪雨への対策も
    災害で犠牲者出さない
    女川のサンマ600本 焼いて販売
● 人気の汚泥堆肥値上げへ 来年度から 1袋200円 年間約3000袋製造
● 鉢巻道路に土砂流入 計300立方メートル
   
● 夕張高3人 八高へ短期留学 高校魅力化Pの一環で
    財政破綻から10年の夕張市 人口32%減
● 八高祭でエイムズの部屋 不思議!トリックアート
● 御蔵で外来種シンポ 
● 9月の来島者増加
● 第56回 八丈管内中学校陸上競技記録会上位入賞者
● 南海俳壇 八丈俳句会(十月例会)
   
● ホールに音楽満ちる秋!2週続けて2daysイベント
    文京区民オケ八丈島演奏会
    地域と混ざるマザレフェス
● 声 61年前の5色の紙テープ 調布市・横山讓二さん
● 2020五輪フラッグツアー始まる 八丈島に22日到着 28日まで町ギャラリーに展示

● たんしん 
     東京文化財ウイーク2016
       【企画事業】歴史民俗資料館ガイドツアー=10、11月の土日祝日
             文化財クイズラリー=10月17日〜11月4日
             里地域文化財めぐり=11月20日
       【公開事業】「太鼓、唄、踊り」 10月30日、大賀郷公民館で
     八丈島寄席 15日、町ホールで
     三根大神宮例祭 15、16日
     第7回24時間チャレンジ八丈太鼓 22・23日、底土港船客待合所で
     三原小中合同運動会 23日、三根・大賀郷小運動会 11月3日
     第38回八丈島樫立会総会と懇親会 23日、ホテルニューオータニ・レストランガンシップで
     第8回「黄八で銀座」 30日。集合場所は銀座4丁目交差点
     第31回浅葉杯八丈島全島卓球大会 11月12、13両日、三根小体育館で
     八丈島テニスクラブ主催ミックス大会結果

 

 

防災の日スペシャル 「自分の命は自分で…」テーマに
八丈×阿南×女川 パネルディスカッション


『防災の日』スペシャル 第一部は防災パネルディスカッション


広場で行われた「サンマまつり」の収益と義援金は女川町に寄付された

 


  「防災の日」の10月5日、「八丈町『防災の日』スペシャル〜八丈町×阿南市×女川町〜」が町役場で開かれた。
 第1部は防災パネルディスカッション。パネラーは宮城県女川町の観光協会事務局長・遠藤琢磨さん、徳島県阿南市の防災対策課長・山崎秀行さん、そして八高2年生の源正樹さん、宮内和宏八丈支庁長、山下八丈町長の5人。山越整総務課長の司会により「自らの命は自らで守る・自助」のテーマで、それぞれに防災への思いを語った。

 

 女川町は牡鹿半島の付け根に位置し、サンマの水揚げで有名な水産業の町。東日本大震災で住民1万人の1割が犠牲になり、8割が住まいを失った被災市町村の中でも人口比で最も激烈な被害を被った自治体だ。
 遠藤さんの家族(妻と2人の小学生)は無事だったが、家を失い、職場の眼科医院も解雇された。爆弾が落ちたようなこの町で子育てをしていいのか、仙台に引っ越そうかと悩んでいた時、「ここにいたい」という子どもの一言で覚悟ができ、父親として背中を見せなければと、プライドが生まれたという。
 町に残ったのは6千人。マイナスからの復興は大変だが、一方で「楽しい」という。「世界中からの支援に恩返しするためにも、うらやましくなるような町をつくることが目標。復興は10年やそこらで終わらないから、『還暦以上は口を出すな』という暗黙の了解があり、30代・40代が責任を持って復興に取り組んでいる。観光資源といえるものは何もないのですが、千年に一度のまちづくりをぜひ見に来てください」と遠藤さんは語った。

 

 八丈町のパートナーシティである野球の町・阿南市。スポーツによる復興町おこしをめざして女川市が阿南市にアドバイスを求めたことが、今回のコラボにつながった。
 同市も14年に2回の台風に襲われ、那賀川が氾濫するなど大きな被害が出た。その後も集中豪雨などにたびたび見舞われ、タイムラインによる避難を行うなど、河川防災対策を強化している。
 宮内支庁長は「日本各地でゲリラ豪雨が多発するなど、避難準備情報も頻繁に出されるようになった。高齢者や障がいを持つ方は、準備をするのではなくて、もう避難してくださいの意味」と、早めの行動を呼びかけた。
 山下町長も「避難については自分が最終判断を下すが、空振りは許されても、見逃しは許されないので、早めに対応していきたい」と、住民へも理解を求めた。
 テーマである「自助」について、遠藤さんは「女川の子どもたちの発案で、21ある浜の津波の到達点に『大地震が来たらこの碑より上へ逃げてください。逃げない人は無理やりでも連れ出し、家に戻ろうとする人は絶対に引き留めてください』の言葉を刻んだ石碑を建てることになった。自分の命は自分で守るのが最も大切」と、訴えた。
 防災士の資格取得をめざす八高生の源さんは、「目の前に助けを求める人がいても、自分の命に危険がおよぶケースでは、例え助けられなくても罪ではないと思う。救助の専門家に聞いたところ、かすかに息があっても助かる見込みがない目の前の人より、助かる命をより多く救うことを優先するという。自分が生きることは、共助や公助につながるというのが大前提にある」と、自らの考えを語った。

 

災害で犠牲者出さない

 

 第2部の映画上映前には、岩浅嘉仁阿南市長と須田善明女川町長からのビデオメッセージが披露された。岩浅市長は「南海トラフ地震は30年以内に70%の確率で起こり、政府は2034年の発生を想定し、それまでに防災体制を整えたいとしている。確実に起こる災害で一人の犠牲者も出さないように、市では『互近助』政策を進めているところ」と語った。
 映画「サンマとカタール〜女川につながる人たち」は、中東のカタールからの資金援助により、震災から1年半後の12年10月、約20億円をかけた冷凍冷蔵施設の「マスカー」の建設をきっかけに、住民が女川町の復興に立ち上がった姿を追ったドキュメンタリー作品だ。
 女川町では大きな防潮堤は作らず、漁業施設などは海岸近くに整備。商業や事業エリアは山を切って出た土で100年に一度の津波が来ても浸水しない高さまで盛り土をしたところにつくった。また、居住エリアや重要な公共施設は山を切った高台に移転。どこからでも海が見える景色を残したまま、半径1.5`のエリアにコンパクトシティの建設を進めている。

 

女川のサンマ600本 焼いて販売

 

 広場では八丈島女川復興支援有志の会(茂手木清代表)による女川復興支援「サンマまつり」が行われ、60人のボランティアが、女川から取り寄せた冷凍サンマ600本を炭火で焼いて販売。この収益と参加者の義援金を合わせた2万7536円を、女川町に寄付した。茂手木さんは「婦人会やゲートーボール協会、文化協会などのボランティアの方には大変お世話になり、阿南市からはスダチなども頂き、感謝しています」と語った。