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第3649号  2016年(平成28年)3月11日 金曜日


● 「熱中小学校」分校誘致へ 人材育成の社会人塾 旧末小 新たな活用策浮上
    急な提案に戸惑い
    オープンスクール 3月26日に
● 地方と都市の交流 起業家育成の拠点に 熱中小学校プロジェクト
● クジラ ジャンプの瞬間!

● 山下町長 施政方針 新年度一般会計予算約74億円 奨学金・助成金制度一本化
    町職員 昇給0.4% 賞与4.2カ月
    特別職・議員 期末手当引き上げ
    一般会計0.9%減
● 2015年国勢調査 人口と世帯数の速報値公表 八丈町の人口 7,615人 年ベースで123人減少
    小笠原村8.5%増加 港湾工事就労者と世界遺産関連の雇用増で
● 地熱資源開発調査 見送り 事業者公募「1年以内に方向性」
● 町長ら岡山市、瀬戸内市訪問 秀家の縁で交流促進を
● 来島者 2月も増加

● 観光、産業、環境、エネルギー分野など 助成事業活用の新スタイル
    八丈島産業育成会 10周年記念式典
      「島の未来を何とかしたい」山田理事長 
      「まだ結果は残していない」宮崎理事長
      「広く島民の支持を」
    産業育成会が事業化支援 青ヶ島で地熱発電 来年度試験井掘削へ  
● 問題解決・合意形成のスキル 島のリーダー育てよう 琉球大が養成研修

● 住み続ける課題 島外への交通費、物価、仕事、医療…
    「住み心地がよい」7割 町民意識調査
      雇用対策、空き家活用、婚活支援も
    結婚の条件 「経済基盤の安定」 未婚者の6割 結婚願望
      2人目出産の障壁トップは「お金」
    「八丈に就職」8% 高校生
    「ずっと住む」32% 転入者・転出者
      もう一度八丈町に戻りたい「4割」

● 3歳未満児枠 ニーズに合わせ拡大 11年度36人が新年度62人に 町立保育園
    保育料下がり預けやすく?
● 製造原価上がりクサヤ値上げも!? 水産加工協通常総会
● 人件費 確保できる活動に JA女性部加工部会が発表 加工場再検討へ

● 八丈島駅伝  大きな声援が後押し
● 選任制農業委員 応募10、推薦4
● 苦節10年! 5冊目
● トビすり身汁700食完売 第3回Fish-1グランプリ
● たんしん 
     ミュージカル映画『アニー』上映会 12日13時30分(吹き替え)と19時(字幕)の2回、町ホールで
     ナイター点灯記念グランドゴルフ大会 12日18時20分から、大賀郷中校庭で
     ちょんこめまつり 13日10時30分〜14時、保健福祉センターなどで
     島内各中学校の卒業式が18日、各小学校が24日に
     第26回八丈島産業祭 19、20日10時〜15時30分、町役場で
     第48回八丈島卓球大会結果
     第33回少年少女サッカー大会結果
     ソフトテニス春季大会結果
    


 

「熱中小学校」分校誘致へ

人材育成の社会人塾


写真は、株式会社スペースマーケット創業者で同校校長の重松大輔さんによる「シェアリングエコノミーが世界を変える」の授業 (写真提供=熱中小学校)

山崎先生による図画工作の授業


 

旧末小 新たな活用策浮上

 

 旧末吉小学校の活用策の一環で、山形県高畠町で廃校を利用して行われている「熱中小学校プロジェクト」=別掲=の分校を開校することになった。熱中小学校とは地方と都会を結ぶ社会人塾で、八丈島では観光開発や人材育成をテーマに10月1日の開校を目指す。事業費には国の地域創生加速化交付金を充てる。

 1日の町議会定例会では、15年度一般会計補正予算に地域創生加速化交付金858万円の歳入が上程され、これらをソフト事業や校舎の用途変更などの費用に充当する。 
 事業内容については2月23日の議会運営委員会で説明が行われただけで、多くの議員にとっては初めて聞く話だった。
 佐々木眞理企画財政課長は同プロジェクトの概略を説明した上で、「旧末小を夏場だけでなく通年で利用するためには企業研修などの受け入れも必要になる。熱中小学校は全国展開していく構想があり、現在全国7カ所と連携を図っているところ。八丈島では観光に関連した人材の育成をメインに、地元とのつながりもとりながら事業を進めていきたい。多くのメディアが注目していることや、視察者も多くなり、交流人口が増やせるという点がメリット。国も注目している事業で、チャレンジしていきたい」と内容を明らかにした。

 議会の反応は、旧末小活用策としてや、観光など人材育成の内容には理解を示したものの、急な提案に戸惑いの声も出た。菊池睦男氏は「国が15年度補正予算で1000億円を計上した地域創生加速化交付金での予算化だが、あまりにも突然」と指摘。山本忠志氏も「これこれをやりたいという段階的な説明をして、議会のコンセンサスを得て予算化するべきではないか」と続けた。
 佐々木課長は「具体的な話をいただいたのが昨年11、12月ごろ。事業の申請が1月末で、内示はまだもらっていない。議会や住民へ十分な説明ができなかったことは申し訳なかった。事業が採択されれば、地元にも具体的な説明を行っていく」として経緯を示した。
 山下崇氏は「地方創生総合戦略の中にはなかった事業で、これまでの説明と合致するのか。議会に末小利活用に関する条例も示されておらず、違和感を感じる」と指摘。佐々木課長は「旧末小は、廃校利用の先駆的なモデルとして、島外の学生の合宿や企業研修の場、町民交流の場としての活用を検討すると総合戦略にあり、その趣旨に合っている」と答えた。
 補正予算では、「旧末吉小学校活用事業費1536万円」が、来年度に入ってからも執行できる繰越明許費として計上された。

 

オープンスクール 3月26日に


 八丈島に熱中小学校の分校を開設するきっかけは、三根・岸田徹さん(株式会社ネットラーニング代表取締役)が同校の客員教授を務めていたため。3月26日には、商工会研修室でオープンスクールを開催する予定で、中央大学文学部教授で「希望格差社会」の著者・山田昌弘氏の講演なども行われる。

 

熱中小学校プロジェクト

地方と都市の交流 起業家育成の拠点に

  「熱中小学校」と呼ぶこの取り組みは昨年10月、高畠町で2010年3月に閉校した旧高畠町立時沢小学校を利用して始まった。「もう一度7歳の目で世界を見る」ことをテーマに、各分野の第一線で活躍している有識者や文化人がボランティアで教諭となり、ベンチャーを目指す30代、40代の男女を対象とした社会人学習塾だ。
 地方と都市との交流、起業家育成の拠点づくりをはじめ、熱中小学校を核とした連携型地域活性化を進め、各地で地方創生の人材を育てる拡大構想もある。
 運営母体は廃校再生プロジェクトNPO法人「はじまりの学校」。昨年10月からの第1クールには全国から85人の生徒が参加し、多くのメディアでも取り上げられた。
 第2、第4土曜日を授業日として、半年間で約10回の授業(約70分)と交流を行う。通学して受講するのが基本だが、仕事の都合などで通学できない生徒に対して、好きな時間に受講できるネットラーニングも導入。ネットでの参加を含めて70%以上出席し、最低2回の授業を通学で受講すれば修了証がもらえる。受講料は半年1クールで50歳未満は1万円。50歳以上は2万円。
 特徴はIT業界を中心にしたユニークな教授陣。IBM、マイクロソフトなど一部上場企業の幹部や大学教授、ベンチャー創業者などのいずれも、各分野のそうそうたる顔ぶれが揃っている。
 教室を企業などにサテライトオフィスとして貸し出したり、小型無人機のドローンや3Dプリンターなどを使う多彩な特別授業も行ってきた。運動会や音楽会も行い生徒同士や地元住民との交流も図る。
 この4月からは進級した53人を含め95人で第2期が始まる。「複数の地域が一緒になって活性化を図ろう」と、全国に分校を設立する計画で、現在、福島県会津若松市の「會津熱中塾」がオープンキャンパスを展開中だ。

校名の「熱中」は、70年代のドラマ「熱中時代」のロケが同小学校で行われたことから。