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第3640号  2015年(平成27年)10月23日 金曜日


● 栄枯盛衰のドラマ 秋の野で セイタカアワダチソウvsススキ 争いの先に…
    アレロパシーとは
● マイナンバー通知 都内は11月中に?
● 新牧場へ ゆーゆーとお引っ越し
  
● 戦後70年 <10>  神社・旧跡の改め 八丈島は明治4年 
    頭部転がり、一体不明 優婆夷宝明神社のこま犬
    御蔵島で石仏の首折る 萩原正平 八丈でも一々改め
    実記のなぜ…の解明に
    古雅な神事芸能が消滅
● 南海俳壇 八丈俳句会(十月例会)    

● 町庁舎の厨房で週1「町カフェ」
● 三根Jが優勝 南海タイムス杯
● 武道大会に111人
● 新記録8つ 中学校陸上記録会
    第55回 八丈管内中学校陸上競技記録会上位入賞者
   
● 市長から感謝状も 樫立踊り保存会 岡山で4度目の舞
    金沢にある豪姫の菩提寺も訪問
● 新島村長選 青沼氏僅差で初当選
● 御蔵島村長選 無投票で広瀬氏再選
● 劇団かぶつ初の自主公演
● たんしん 金城靖子・内藤眞理子・開堂慈寛展 25日までアートスペースリビーナで
       小原流八丈支部花展「花と共に・明日へつなごう」 24、25日、大賀郷公民館で
       「八丈島での戦争」 25日14〜16時、商工会研修室で
       「第6回黄八で銀座」 25日、ミキモト本店前14時集合で
       政治評論家・森田実氏による講演会「今日の日本の政治を考える」 11月1日、大賀郷公民館で
       島内3小学校の運動会 3日
       富士中合唱コンクール 7日、大賀郷中音楽会が8日、町ホールで
       優婆夷宝明神社例祭 7日、8日
       第13回八丈島夢伝 29日9時〜13時、大潟浦で
       サッカー4級審判講習会 12日、22人が受講
       八丈島テニスクラブオープン大会結果
      


栄枯盛衰のドラマ 秋の野で

セイタカアワダチソウvsススキ 争いの先に…

 

 

 ハイビスカスの花と青い空が鮮やかなコントラストを見せる八丈島の秋の景観。目を脇の原っぱに向けると、風に揺れるススキの穂に混じってセイタカアワダチソウの黄色い花が見える。
 キク科のセイタカアワダチソウ(北米原産)が、全国の河川敷や原っぱで大繁殖を始めたのは第二次大戦後。種子と地下茎の二種類の繁殖方法を持ち、地下茎からは他の植物の成長を阻害する「アレロパシー」という作用の原因となる物質を出して生存競争を勝ち抜く。
 昭和40年代から、一部の植物学者は同種の繁殖力の強さに「このままでは日本在来の植生が崩れてしまう」と警鐘を鳴らしたが、効果的な対策はできなかった。
 八丈島への初上陸の記録は1978(昭和53)年。当時、農業改良普及所は「見つけ次第引き抜いて捨てるように」と、呼びかけたが、その後も繁殖域は広がり、今ではあちこちでその姿が見られる。
 が、ここへきて全国でその勢力図が大きく変わりつつあるようだ。一人勝ちをしていたセイタカアワダチソウが、自ら出し続けてきた「毒素」によって自滅を始めたからだという。地下約50aの深さに根を伸ばす同種が優先的に利用してきた肥料成分の減少も衰退の原因とされている。
 一方、ススキなどの在来植物は、この物質に対して耐性を持ち始め、また、生育の早い系統が出現するなど、徐々に勢力域を回復している。セイタカアワダチソウ自身も、かつてのように毒をまき散らして一人だけ生き残ろうとする『独裁』植物ではなく、ススキや日本の在来種と共生していく植物に変化してきているという。
 動物は牙やツメといった捕獲や攻撃のための武器を持ち、また、危険を察知すればすばやく逃げ、保護色で身を隠す。発芽したら移動することのできない植物も、子孫を増やし、身を守るためのしたたかな戦略を持ち、柔軟に変化しながら生存している。秋の野で繰り広げられる静かな栄枯盛衰のドラマに、改めて驚かされる。

  アレロパシーとは

 アレロパシーとは1937年にドイツの植物学者モリッシュによって提案された概念。「植物が放出する化学物質が、他の植物や微生物・昆虫に対して阻害的あるいは促進的な作用をおよぼす現象」のことを指し、日本語では「他感作用」と訳されている。
 原因物質はさまざまだが、代表的なセイタカアワダチソウはシスデヒドロマトリカリアエステル。このほか、ヒガンバナ、ソバ・ムギ類、アスパラガス、ナタネ、スイカ、ユーカリなども、そうした成分を出すことが知られている。植物が傷つけられた際に放出される揮発性物質のフィトンチッドもこの一種で、森林浴は、森の発散する芳香にふれリラックス効果を得るものだ。 
 農業分野においては、以前から連作障害の原因の一つとしても注目されてきた。現在はこの作用を雑草抑制や害虫よけ、被覆材などとして活用しようという研究が進められている。