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第3618号  2014年(平成26年)11月28日 金曜日


大里で土砂災害ワークショップ 家族の命守るには 空振りでも危険迫る前に避難
● 安倍政権の2年を問う 総選挙 2日公示 14日投開票
  石原、松原両氏激突

● 洞輪沢温泉 当面休業 末吉自治会定期総会
  旧末小活用策で語学学校誘致
  一組と自治会で公害協定締結を 「めならべ」が訴え
● 八重根沖に巡視船と中国漁船 23日朝

● 島しょP連合同研修会八丈大会に240人
  基調講演 宮下純一氏 北京五輪メダリスト 自分を表現して、自分で選択
● 樫立踊り保存会 岡山の酒、金沢の米…供養の品囲み 宇喜多秀家の命日に奉納の舞

● 14火山で防災協議会が未設置 避難計画の策定急げ 内閣府、地元自治体に要請
  公開されているデータ
● 緊急時の避難港を
  流通が止まれば全島避難も
  3港になり接岸率が向上
  欠航が示す全天候型のムリ
  三宅村議会に拍手を贈ろう

● 再エネ発電接続制限へ 東電 各島で説明会実施
  国の認定量多い八丈と小笠原
● 大儀見選手 八丈島キャンプ 存在感増すストライカーに
● 大中出身関村選手 全日本選手権出場 2種目で代表権
● 福祉バザー 来場者数減少も売り上げキープ
● 超満員!ホール初のミュージカル 桃太郎と不思議なキノコ

● 与那国 八重山 宮古 沖縄 国頭 アイヌ 八丈 8地域のことば 生で体感
 「日本の危機言語・方言サミット」開催
● クロアシアホウドリ飛来 小島で1羽確認
  鳥獣保護区設定目指す 都環境局 八丈小島の調査着手
● 非定期航空機の空港利用が増加
● 年末年始 臨時便は4便
● 町教育委員長に茂手木清氏
● 底土にクジラ漂着
● 投稿 開かれた町長室に 埼玉県狭山市・佐々木勝利さん
     八丈島警友会復活 八丈島警友会会長・小宮山肇さん
● たんしん 第29回浅葉杯全島卓球大会は29日10時〜大小体育館、30日9時〜三小体育館で
       八丈町人権フォーラム2014が6日13時〜、町ホールで
       「木のクリスマスツリーを作ろう!」が6日13時30分〜大賀郷公民館で
       八丈島テニスクラブシングルス大会結果
      

 

 

家族の命守るには
大里で土砂災害ワークショップ
空振りでも危険迫る前に避難






砂防事業が予定されている河口上の危険箇所などを回って、災害発生時をイメージ


大里会館に戻り、小グループで話し合いと発表を行った





 経験したことがない大雨に遭遇したとき、自分自身や大切な家族の命を守ることができるのか──。防災情報の専門家を招いての「土砂災害に備えるワークショップ」(八丈支庁総務課主催)が23日、大里会館で開かれ、住民や行政関係者など約40人が参加した。現場を歩き、近所の人と共に避難についてじっくり考え、話し合うという貴重な時間となった。

 講師は株式会社防災&情報研究所の吉井博明氏と土屋徹氏。いずれも「防災」と「情報」の専門家だ。「さまざまな災害の中でも土砂災害は人命を奪う確率が高い。その意味でも気象庁が発表する『土砂災害警戒情報』は、スーパー警報ともいえる重い情報。特に土石流危険区域などに住む人は、敏感にならなくては命が守れない」と、2人は指摘する。
 土砂災害警戒情報が出されていて、実際に災害が起きるケースは3.5%に過ぎず、96・5%が空振りになる。一方で、災害の見逃しは少なく、災害が発生した事例の75%にはこの情報が出されている。「災害の予報は基本的に難しく、気象庁も間違うし、予報が途中で変わることも少なくない。受け止める側は情報の有効性と限界を認識しなくてはならない。自治体は、さらに現場の状況を加味して総合的に判断し避難情報を出す。空振りすると住民から直接クレームがくるから、当然慎重にもなる。また、夜間の豪雨などは、避難する方が危険なことも少なくない。どの段階で出すのかは難しい判断だ」と、講師は指摘する。
 避難などの重要な意志決定を最終的に下すのは自分自身となるが、迷ったときは▽疑わしいときは行動→被害報告を待つな▽最悪な事態を想定し行動せよ→希望的観測をするな▽空振りは許されるが見逃しは許されない→空振り覚悟で積極的に対応(避難)せよ──というのが判断の原則だ。
 災害情報についての基本的な講義の後は、全員で砂防事業が予定されている河口上の危険箇所などを回って、災害発生時をイメージした。
 その後、再び大里会館に戻り、小グループで話し合いと発表を行った。「実際の災害で、町役場が避難勧告を出したら何割ぐらいが避難するか」という問いに、各グループが出した答えは「1割から2割」。理由としては「これまでに大きな災害に遭っていないのでピンと来ない」「大したことはないだろうと考える」「状況にもよるが、年寄りもいるので」などで、災害時に積極的に避難行動をとる人が少ないことがわかった。
 避難路が土砂で不通になり集落が孤立したという設定では、「家の2階か、平屋なら山側は避け、コンクリート造りの水回りのところに隠れる」という提案や、「車で神社までいって神頼みをする」など、笑いを誘う回答も。「近くの安全な家に避難させてもらう」の声には、「いつでもどうぞ」と返す顔なじみならではのやりとりがあったが、講師からは「それができる関係を日頃からつくるのが大切」との指摘もあった。
 ワークショップの結びでは「最後は自分で判断しなくてはならない。たとえ空振りになっても、危険が迫らない段階で安全に避難することが最も高い確率で命を守ることにつながる」と早めの判断の大切さを強調した。