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第3605号  2014年(平成26年)5月30日 金曜日


「軽人気」加速? 軽自動車保有台数4441台 性能向上、維持費安く 島内需要 普通車を圧倒 
  来年4月税改正 
  車両保有台数 減少の傾向 ピークは03年 8975台 
  87年に軽が追い抜く
  空港駐車場で数えてみました!
軽自動車137台、普通車86台   
● マル経資金の活用推進 商工会総代会
  ゲストは青山テルマ 今年の夏まつり

● スダジイの森回復へ 受難続くスダジイの森〈下〉 
  カシナガ被害で立ち枯れ 2010年は全国に拡大
  春先の多雨が共通
  カシナガ被害のメカニズム
  動的に変化繰り返す森
● マイマイガ、ハスオビ大発生 住民から相談相次ぐ

● 病院と新庁舎つなぐ町道開通 病院玄関前がロータリー化
● 地熱促進、スポーツ交流 要望活動 新規は4項目
● 地熱利用の計画策定へ エネ庁補助事業 2年連続採択
● Happy! music A 「ボクのふるさとで歌って」 「大森靖子の夏休み」をプロデュース 小武V矢さん

● 島じまんに10万人 初めて移住情報も
● 黄八丈織協 高級品生産増え売上高は微増
● 小中合同公開講座で命誕生のしくみ説明

● 論文で「八丈島の牛」 元八高園芸科教諭 末松茂孝さん
● 表彰   13年度食品衛生協会優良営業施設表彰者
       消防団夏季訓練表彰
● たんしん クリーンデーが1日、各地域で
       読み聞かせボランティア養成講座が1日14時30分〜16時、大賀郷公民館で
       第26回文庫まつりが7日9時30分〜12時、大賀郷公民館で
       八丈島地熱館特別講演「電気ってどうやってできるの?」は7日10〜11時、8日14〜15時
       三根地域敬老会が8日11時から、三根小体育館で
       アニメ映画『くもりときどきミートボール』上映会が15日、町ホールで。14時、19時の2回

    

 

 

マイマイガ、ハスオビ大発生
住民から相談相次ぐ 







一番上の写真はマイマイガの幼虫。その下の写真2点はその成虫と卵塊
(都農水センター八丈島事業所が昨年6月27日、八丈植物公園内で撮影)。
一番下は坂上地域で大発生中のハスオビエダシャクの幼虫。





 5月中旬ごろから、タブノキなど多くの樹木を食害するガの一種「マイマイガ」の幼虫(毛虫)が坂下全域で大発生している。また、坂上地域で大発生を繰り返している「ハスオビエダシャク」の幼虫(シャクトリ虫)も、坂上で大量に発生中で、町や都島しょ農水センター八丈島事業所には、住民からの相談が相次いでいる。
 ハスオビエダシャクは坂下地域にも生息域を広げ始めた。植物公園では樹木からぶら下がっている姿を見かけるようになり、ビジターセンターでは「体に着くことがあるかもしれません」と注意を呼びかけている(公園内での薬剤散布は行われていない)。

 八丈町では「シャクガ類の幼虫は空腹であればヤシ類やシダ類も食べ、農業被害につながる」として、5月発行の「農業委員会だより」で防除法を紹介。都の補助を受け5月中に4回、道路沿いの森林や住民から希望があった場所で薬剤散布を行っている。
 薬剤散布は今年は申請方式になり、町は3月広報で、申請の期日(3月3日〜14日)と条件を掲載した。しかし、虫の発生は事前に知ることはできないので申請時期が適切でないとの指摘が出ており、町では来年度は見直す考えだ。
 町が防除に使う薬剤は、BT剤のエスマルクDF。農水センター八丈島事業所によると、BT剤は病原菌なので、虫の薬剤への抵抗性がつきにくいのが特徴で、大きくなった虫には効果がない。心配されるミツバチへの影響は「極めて低い農薬」と説明している。
 ハスオビエダシャクは、伊豆諸島では利島で72年、90年に大発生し、ツバキ油の生産量が激減したことがあった。05、06年には三宅島で大発生し、アシタバにも大きな被害を与えた。
 殺虫剤には毒性もあるため、都では薬剤散布場所に注意事項を掲示するなどの「化学物質の子どもガイドライン」を作成している。近年増加傾向にある小児のアトピーやぜんそくなどのアレルギー疾患の発症理由のひとつに、化学物質の関与が疑われているからだ。植物に触れた両手のひらを舐めることによる経口摂取の割合が高いことから、植物や土壌に残留しやすい殺虫剤については注意が必要、としている。

 薬剤を使わない防除法はあるのだろうか。農水センター八丈島事業所によると、マイマイガの成虫は6月下旬から7月初めごろ、木の幹、石垣や家の壁面などの明るい色の場所を好んで産卵し、翌年の3、4月ごろふ化する。卵(卵塊)の見た目は毛足の短いフェルト状で、人間の手の届く高さにも多く産卵するため、卵を発見してこそぎ落とすことが可能だ。
 一方、ハスオビエダシャクは蛹で越冬し、春に産卵する(産卵時期はバラバラ)。卵の期間が短く、卵は小さくて目立たないことから、卵の除去による防除は難しいという。マイマイガもハスオビも、チャドクガのような毒はもっていない。

 害虫の大量発生には周期があるのか。その予測は難しいという。もし森に道を作り、森が明るくなると、若い葉が多く発生し、明るい場所を好む植物が生えてくる。もともと暗い森にいた昆虫には住みにくい環境になるが、ハスオビエダシャクのような明るい場所を好む虫が増えることになり、森の生態系のバランスは崩れてしまう。人間が生み出す環境に虫の発生の要因が考えられるケースだ。
 一方、植物には自己防衛能力がある。三原山に大発生したトビモンオオエダシャクが2年ほどで落ち着いたのは、葉を食われたシイから翌年生えた若葉が、トビモンがあまり好まない成分に変わっていたことが一因とみられている。