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第3554号  2013年(平成25年)2月22日 金曜日


● 「家族のような教育の場」141年の歴史に幕 末吉小学校で閉校式
● 機構改革で福祉健康課 来庁者多い担当課は1階に 新庁舎落成式 5月12日
● クリーンセンターの排ガス ダイオキシン対策実施 全協の審議後に追加
都補助終了後の運営は? 町コミュニティセンター 「勤福」移管から10年
● 豊かだった末吉 「こんな日が来ると思わなかった」
● 跡地の碑 小中並んで
案内板更新、家賃軽減、生ごみ処理機補助…樫立自治会で要望
● ソムリエ田崎さん「まさに食べられるレモン」 ロケで菊池レモンと遭遇
● 南海俳壇二月例会
● 三原小児童対象にサイエンスクラブ NPO観光レク
● 八農振の3人が発表 産業研究発表会
  生産だけではない複合的な経営を 浅沼隆章さん
  安心感伝える工夫生産者の手で 菊池力也さん
  納得いくまでこの花と向き合う 川崎慎平さん
● 植物を撮る!
● ホールのピアノ、使用料 全員協議会で活発な質疑
● 収入源で存続の危機「観光協会と意思疎通を」
● 12年度 野球リーグ表彰
● やはり身近 ごみ問題 連合婦人会が総会
● 繭から紡ぎ 染め 織った 「母の織物展」に多数の来場者
● 全国コンクールで入選 八高生の読書感想文2点
● さわさわ「八丈檸檬」森清耕一氏
● たんしん 24日 第36回八丈島駅伝大会
● たんしん 27日 方言学習発表会
● たんしん 27日 島しょ農水センターの研究成果発表会(農業部門)
● たんしん 第8回如月杯バレーボール大会結果
● たんしん ソフトテニス冬季大会結果


141年の歴史に幕   末吉小学校で閉校式




                         




 今年3月末で141年の歴史に幕を閉じる末吉小学校の閉校式典とお別れ会が16日、同小体育館で開かれた。在校児童14人をはじめ、三原中や八高に通う先輩、教職員、保護者、そして何代にもわたってこの学校に世話になったという地域住民や島内外の末小出身者、来ひんなど300人余りが出席し、別れを惜しんだ。地域住民の心のよりどころで、家族のような温かい教育の場だった小学校が、また一つなくなる。  

 閉校式典では阿部勇知校長が「本校は全校児童が兄弟のような関わりの中で、上級生は下級生の面倒を見ながら範を示し、下級生は上級生の行動を手本としながら成長していった。担任が親なら、管理職は祖父母のように、家族的な雰囲気の中で教育活動を進めてきた。保護者、地域、郷友会、そして中高生の支えで、理想の教育が実現できた」と思いを述べた。

 3月に2人が卒業し、4月からは12人が通学バスで三原小学校に通うことになる在校児童には、「末吉への感謝の思いを忘れないように」と語りかけた。

 児童の思いを集めて作詞し、秋田まり子教諭が作曲した「ありがとう」の合唱では、14人の児童の率直な思いが、力強い歌声となって参加者の胸に響いた。

 午後1時からは閉校事業実行委員会(浅沼孝彦委員長)による「お別れ会」が開かれた。同校出身で町教育委員会委員長の沖山富則さんは「町の方針を受け入れていただき、幾多の困難を克服して今日の日が迎えられたことに敬意を表します」と、あいさつ。「跡地の利用など、これから解決しなくてはならない課題もある」と、地域の未来にも目を向けた。

 また、PTA会長の沖山晃さんは「何度も町や保護者同士での話し合いを重ね、子どもたちの教育環境を考え、個々に悩み、判断した。歴史ある学校を統合するか否かの決断をして、自治会で同意を得ることは正直辛いことだったが、最終的に同意していただいたことは、私たち保護感者も含めて末吉小学校として見守ってくれていたんだと痛感しました」と、地域への謝を語った。

豊かだった末吉 「こんな日が来るとは思わなかった」

お別れ会のアトラクションでは、末小児童と卒業した中高生、阿部校長らが迫力満点のソーラン節を披露し、満場の拍手が鳴り響いた。ステージの最後は、6人組の声楽アンサンブルグループ・ディヴァレンジャーが会を盛りあげたを盛りあげた。

 16日の末吉小学校閉校式典は、地域住民のほかに、末吉を離れた島内外に住む卒業生や歴代校長も顔を合わせ、懐かしい思い出話に花を咲かせる同窓会の場にもなった。

 自らも同小の卒業生で、1952(昭和28)年から、75(昭和50)年まで、同小で教員を務めた玉置邦光さんは、「教員だった頃は各学年に20人以上の生徒がいて、こんな日が来るとは思わなかった。村時代はテングサ漁が全盛で、校庭は一面テングサの干し場になっていた。村も税収が豊かだったのか、教科書は自分で買ったが、あとは全部村が用意してくれた。テングサ漁の前は身体を休めるために仕事をしなかった。末吉に強い碁打ちが多かったのはそのせいだ」と、地域の歴史を振り返った。

模型に思い込め

 閉校式の会場中央には、木や粘土で校舎全体を50分の1のスケールで精密に再現した模型が置かれた。9、10両日のPTA連合会作品展にも出品され、話題になっていた作品だ。

 6人の保護者を中心に運動会後から制作にとりかかり、「校舎の図面は町教育課からもらって」という徹底ぶりで、音楽室の楽器をはじめ保健室のベッドや体重計、学年ごとの机と椅子の数は今年度の児童数に合わせるなど、何から何まで忠実に再現している。「つくり始めたら、みんながだんだん本気になって…」と沖山晃PTA会長。模型は跡地利用が決まるまで小学校に保管する。


 


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