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第3551号  2013年(平成25年)1月25日 金曜日


● 島に津波避難タワー 15年度の大島岡田港から順次整備 八丈島は計画なし
電柱や海岸に津波注意看板 町と支庁が設置
● 三根で竜巻被害 底土通り 屋根材飛ぶ 22日寒冷前線通過時
● 地層が語る「赤石山」 噴出源は200m以内か 厚い溶岩の下に真っ赤な砂利石
● 有史以来の八丈島の噴火 古記録をひもとくと…
● 「正しく恐れ、早めに準備を」
大寒の20日 新春行事
  大賀郷の読みで カルタ大会 会場も試合も熱く 武道始式 ブンブン空高く 凧あげ大会
● 写真投稿 鈴木美未さん入賞 川崎市小学生卓球大会で 八丈島卓球連盟ジュニアクラブ代表 山本隆三さん
● 凍える冬 立春まであと10日
● 不滅の人気! 八丈島のキョン 去勢のオス2頭仲間入り 植物公園で展示継続
● 「初心に帰ろう!」八丈島郷友会 51回目の総会
● 今年も1000匹駆除 和泉のヒキガエル
● 小規模噴火確認 22日、三宅島雄山
● さわさわ「つづり方兄妹」森清耕一氏
● たんしん 2月3日 島内小学校の学芸会
● たんしん 15日 糖尿病・生活習慣病予防講習会
● たんしん 17日 第6回如月杯バレーボール大会 申し込みは1月31日まで




厚い溶岩の下に真っ赤な砂利石
地層が語る「赤石山」
噴出源は200m以内か


地下約3メートルに露出したスコリア層




 「赤石山」という地名をご存知でしょうかーー。

 赤石山は古い地名で、「南原スポーツ公園」周辺を呼ぶ。同公園への山側からの入口の町道沿いで昨年末、厚い溶岩の下に真っ赤な砂利石(スコリア)の層があることがわかった。

 町の耐震性貯水槽(防火水槽)設置工事で4m余り掘削したところ、硬い溶岩の下に、軟らかいスコリア層が見つかったもの。通りかかって工事現場を見た人は、白っぽい灰色の溶岩と赤い地層のコントラストにドッキリした人も多いかもしれない。施工した沖重建設社長の沖山重彦さんも「こんなに赤い色をした砂利石を見たのは初めて」と驚いていた。 

 地球科学には、『過去は未来を解く鍵』という言葉がある。赤石山のこの地層から、溶岩の厚さによって一回の噴火の規模を想像できるのと、赤石山という地名がつけられた頃の八丈島は、まだこの溶岩に覆われていなかったことも推測される。

 伊豆諸島の火山を調査している千葉大学大学院の津久井雅志教授に写真を送って問い合わせたところ、「スコリアは高温の状態で空気に接し続けると酸化して赤くなることから、このような真っ赤なスコリアは火口のごく近傍に積もっていることが多い。これまでの経験から、この撮影地点からだいたい200m以内に噴出源があったことが推測され、正確な位置を精度の高い地形図に示せると、噴出源の火口(ないしスコリア丘)がわかるかもしれない」という。

 南原の近くの海岸に、ゴツゴツした溶岩のヤケンヶ浜がある。いまから約200年前の1815(文化12)年、この海岸付近の溶岩について、伊能忠敬の測量隊が『測量日記』で次のように綴っている。

 「字ヤゲンケ原、字ヤゲンケ鼻、此辺尖巌焼岩多し。慶長年中西山焼出、海岸へ焼崩ると伝説在り」

 南原千畳敷を含むこの辺一帯の溶岩は、1605(慶長10)年の火山活動で流れ出たものか。「赤石山」は、そのとき姿を消したのでしょうか。


写真説明
今月完成した「赤石山」の耐震性貯水槽設置工事の現場。地下約3mにスコリア層が露出した。写真は、昨年10月17日に撮影(提供=沖重建設)