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第3530号  2012年(平成24年)7月27日 金曜日


離島甲子園 21Island 1.
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● 「八丈の海と風と太陽に誓います」植物公園で結婚式
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● 「今ここにいる自分はこれでいい」ロベの会全国大会で活動報告
● 夏の臨時便 10〜18日 計9往復便
● 葉山2、小笠原、八丈で総当たり 7・8日第4回HJBC
● 「リアル〜完全なる首長竜の日」黒沢清監督作品八丈で映画ロケ
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● 八高、3回戦で強豪雪谷にコールド負け

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● 第43回 團伊玖磨記念サマーコンサート 5日
● たんしん 28日 大賀郷中音楽部がNHK全国学校音楽コンクールに出場
● たんしん 8月5日 第16回八丈島浜あそび
● たんしん 9月1日 第3回男女混合バレーボール八丈島関東交流大会 申し込み8月4日まで
● たんしん 9月1日 八丈島ソフトテニス大会 申し込み8月10日まで


「八丈の海と風と太陽に誓います」
植物公園で結婚式



まず、新郎の入場から



新婦を迎える会場風景



式を終え、退場する新郎新婦



 緑豊かな八丈島らしい都立八丈植物公園で結婚式を挙げたい――。三鷹市、吉岡孝二郎さん(28)と、沙希さん(29)のこんな願いがかなって、14日、植物公園内では初めてとなる結婚式が行われた。キョン舎のある芝生広場には、池の近くに見事なリュウケツジュ(竜血樹)やガジュマルなどがある。そこが会場になり、装花やイスなどが用意された。

 孝二郎さんは、父吉岡孝行さん(58)が農業改良普及員として島に赴任した関係で、小学2年から中学1年までの6年間を八丈で過ごした。沙希さんは京都府の出身。孝二郎さんと同じ立命館大学文学部で学んだ。在学中、沙希さんはオーストラリア、孝二郎さんはアメリカへそれぞれ留学。ふたりは別々にインドをはじめ世界各国を旅してきた。現在、孝二郎さんはJICE(日本国際協力センター)に勤務し、世界を飛び回っている。

 式の形は『人前結婚式』。参列者の全員が結んだ紐を新郎新婦に手渡す?結び切りの儀?が執り行われた。招待状に、「インドではお祈りをした際に赤い糸を、ラオスでは出産や結婚など祝いの儀の際に祝福の印として紐を結んでくださいます」と書いて、裁縫の糸、リボン、サッカーシューズの靴紐などを例にあげて身近なものを持参してもらった。

 「みんなに承認してもらう証を、何か形の残るもので、一人ひとり顔をみて送り出してもらえるようなものにしたくて、この結び切りの形をとりました。ひとの幸せや安全を願って結ぶ古くからの文化と、ひとを結び心を結ぶ結婚式がつながりました」と沙希さん。

 誓いのことばは「私たちは八丈島の濃い緑のような生き生きとした幸せな家庭を築くことを、八丈の海と風と太陽と、ご参列いただいた皆様に誓います」だった。

 ふたりは、八丈島の野外での結婚式の会場を探すため、4月下旬に来島した。海岸や山なども下見したが、一番気に入ったのが植物公園だった。参列したのは親族や友人70人余り。オーストラリアから沙希さんのホストマザーなど4人、フランスからも孝二郎さんの学生時代の友人が来島した。参列者は、公園を「すばらしい」と絶賛し、そんな中での素敵な挙式に感動していた。

 公園での私的なイベントは初

 会場は、新郎新婦の入場からウクレレの音色が流れていた。演奏したのは音楽家の高橋英介さん。司会は浅沼克己さん。新婦の希望を受けて、オーストラリア産の花で見事なアレンジをしたのは菊池國仁さん、百合子さん夫妻。挙式、披露宴のすべての指揮を担ったのは、新郎の兄・孝太郎さんの同級生、大沢元気さん。ちょんこめ作業所の人たちもイスの準備などに協力し、温かい結婚式となった。

 公園を管理する都八丈支庁によると、園内でのこうした私的なイベントは前例がないという。今後も、観光面などでの活用も広く呼びかけている。

 写真は花吹雪を浴びて退場する吉岡孝二郎さんと沙希さん。孝二郎さんが手にしているのが「結び切りの儀」で結ばれた紐。背後に冠のような葉を広げるリュウケツジュが、エキゾチックな雰囲気を醸し出していた。