kiji101112kiji101112
 
過去記事TOPTOP


第3464号  2010年(平成22年)12月3日金曜日


● 全島で1万本めざす 新感覚レモン 産地化を 改良普及センターと公設市場組合
● 強化杭2810本 中層改良工事 水海山処分場見学会
● 法人化めざす 年度内目標に 「実行委との一元化」今後議論に 八丈島観光協会
その後の小学校統合は? 来春、末吉保育園閉園 末吉自治会定期総会 
町、告訴へ 町立病院の不明金 弁護士費用を追加補正
● 東西南北 「おまかせでは解決しない」過疎化に強い危機感
● 潮風に吹かれて 第8回夢伝
● 「親子になりましょう」と言われて… 浅葉杯卓球大会 25周年で盛大に
● 目標は新文化ホールで「筑後川」大コンサート 結成20周年 八丈混声合唱団
● 41作目の芝居 みつもり劇団
● 町庁舎入札不調 1者は予定価格超え無効、2者辞退

● 写真展示に 資料館流人コーナー
● 常勝坂上V4 南海タイムス社杯 学童野球
● 表彰 10年秋の交通功労・優良運転受賞者

● たんしん 高齢者演芸大会
● たんしん 八丈島ライオンズクラブ「チャリティーディナーショー」



全島で1万本めざす
新感覚レモン 産地化を








 果汁がたっぷりで、糖度、香りが高く、そのまま食べられる新感覚の大型レモンとして今後市場でのブレイクが期待される「キクチレモン」。 公設市場出荷組合員を集めて11月24日、産地化に向けての話し合いが農協で開かれた。
 説明を行った都農水センター八丈事業所の金川利夫普及員は「各農家に数本あるような趣味の園芸的な生産量では産地化にほど遠い。十分期待できる産品で、将来的に1万本以上を植えて一大生産地にしていきたい」との意欲を語った。

 キクチ(菊池)レモンは、サイパンレモン、ヤップレモン、テニヤンレモン、八丈レモン、島レモンなどの呼称があり、八丈島のほか、小笠原の父島・母島で栽培されている。特に母島を中心に「小笠原レモン」「島レモン」などの呼称で、生果や加工品をお土産品として、また、インターネット直売などで販売しており、静かなブームを呼んでいる。
 産地化を図る観点から、金川普及員は、▽収穫品は個人で勝手に販売せず、JAに卸して戦略的に一括販売する▽出荷規格を統一し、産地ブランドとしての品質管理を徹底する▽挿し木、取り木で品質の高い苗を育て、一定量の生産を確保する▽当面はストロングハウスでの生産者を優先し、その後、露地生産に拡大していくーーなどの提案が行われた。公設市場出荷組合内に部会を立ち上げ、今後の栽培管理や販売計画について、勉強会を継続して行っていくことも確認した。
 現在、普及センターで300本の苗を確保しており、このうち170本を第1陣として、ストロングハウスでの生産希望者に優先配布。来年夏以降に残りの苗と、公設市場組合が発注している1000本の苗を希望する組合員に配布して、本格的な生産に入る計画だ。組合員の反応は良く、希望段階で予定数に迫っており、今後も苗の増産を進めていくことになりそうだ。
 ストロングハウスでの栽培は50坪当たり20本(2・5坪で1本)を基準にして行う。潮風に弱いので、露地栽培は防風林に囲まれた、陽当たりが良い場所が条件。環境にもよるが、収穫までは施設栽培で3〜4年、露地ではさらに1〜2年を要すると見られる。

 キクチレモン 中之郷の故菊池雄二氏が1940(昭和15)年にミクロネシア共和国のテニヤンから八丈島に持ち帰った苗が起源。「ヤップレモン」の呼称は、そのルーツがヤップにあるという口伝による。小笠原へは73(昭和48)年、同氏の娘である沖山ルリ子さんが八丈島の原木から取り木した苗を父島に持ち込んだ。一般に栽培・販売されている他の国産レモンとは味や香りが異なり、マイヤーレモンが最も近い品種とされている。

 大賀郷・奥山英仁さんの敷地にはヤップレモンといわれていた木が20本ある。1本から平均50〜60個の実が付くが、今年は年の初めの塩害で、実付きが思わしくないという=写真上。