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第3457号  2010年(平成22年)10月1日金曜日


● 引退表明から一転 現議長推薦で立候補 民主新人も名乗り 町議選迫る
● でかっ! 大中運動会のバトンリレー
● 流人史の連作画 返還へ 長年歴史民俗資料館に展示
● 町教育委員に茂手木清さん
● 今年の夏、海の中も猛暑 7、8月平年比1.69〜1.81度高 サンゴの白化広がる
● 末吉・名古の展望 町、借り上げて活用へ
時効内の2年分精算 町立病院看護師 夜間勤務手当に未払い
契約3件議決 樫立中之郷線道路改良工事 汚泥再生処理センター地盤改良工事 樫立分団消防車代替え
● 処分場とゴミ問題の勉強会 汚水漏れ事例など学ぶ
● 青ヶ島でレイメイキングとフラ 八丈から出張指導
● 新刊 消えていく島言葉 著者の山田平右エ門さん 4年かけ収集
● 台風接近で「空の日」中止 前線刺激 まとまった雨に
● 映像作品で表現 八高祭展示で
● たそがれと地検 交流サッカー
● 御殿場でコンペ ゴルフ白浜会
● 月灯りの下でゆるりと… 十五夜月見踊り
● 村長、村議補選いずれも無投票 神津島
● たばこ値上げに
● さわさわ 「90歳の映画館主」 森清耕一氏
● たんしん あびの実第71回例会公演「津軽三味線ユニットあんみ通」
● たんしん 八丈島テニスクラブミックスダブルス大会結果



今年の夏、海の中も猛暑
サンゴの白化広がる 7、8月定地水温平年比1.7〜1.8度高










 猛暑が続いた今年の夏。都島しょ農水センター八丈事業所がまとめた神湊漁港内の水深3〜4メートルで観測する定地水温観測結果では、海の中も陸と同様に「猛暑」だったことがわかった。
 神湊漁港の平均水温と平年値(1971〜2000年)は▽6月=22・90度(平年値22・52度)▽7月=26・34度(同24・65度)▽8月=28・45度(同26・64度)──で、平年より7月は1・69度、8月が1・81度高かった。
 8月の平均水温は観測開始以来2番目に高いもので、31日には過去最高の29・8度の高水温を記録した。
 八丈島の海水温は黒潮の流路に大きく左右され、黒潮が南を通るときには低め傾向、島にぶつかっていたり北を流れるときは、高め傾向になる。
 今夏、黒潮は八丈島の北を流れるN型基調で、八丈島は黒潮の外側の高水温域に位置した。
 また、夏場に台風の接近がなく、穏やかな海況が続いたために、表層の暖かい海水と中深層の冷たい海水が波浪によって混ざり合うことが少なかったことや、7、8月は強い日差しが続き、浅瀬の海面が太陽熱を吸収したことも要因だ。
 漁業指導調査船たくなんによる水深500メートルまでの中層の海水温調査でも、今年は「高水温」の傾向が顕著だ。同事業所では「月1回の調査で参考値でしかないが、特に6月以降は水深200メートル付近でも平年より3〜5度以上高い傾向が続いている」という。
 海水温が高いためにテングサはほとんど漁獲がなかった。また、魚種によっては、漁場が遠かったり、水温が高い影響で生息する水深が例年と異なる状況もみられた。今年の底釣り漁について、八丈島漁協の沖山均さんは、「水温が高過ぎて島周りでは釣れないので、南方まで遠出する船も多かった。こんな年は今まで経験したことがない」と海の変化に驚いていた。
 ダイビング関係者によると、昨年までのやや冷たい海が今年は一変。沖縄などに生息する暖水系の魚種が多く見られたほか、サンゴ類の白化現象も目立ったという。
 三根のダイビングショップ・コンカラーの田中幸太郎さんは「冷たい水が生息環境として適しているサンゴの種類には白化現象も見られたが、高い水温が適する種類のサンゴは成長している」と話している。

 八丈島沿岸域で見られるサンゴは褐虫藻と共生する浅海性の造礁サンゴで、生息域は海面からの光が届く水深約20メートルより浅いところ(写真提供・比三一ダイバーズクラブ)