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第3453号  2010年(平成22年)8月27日金曜日


● 大手と島内複数業者でJV 町新庁舎の発注方法決まる 町、地元参入に配慮
● 駐車スペースにも余裕 保健所新庁舎まもなく着工へ
● 5地域の方言一堂に 9月4日 第3回八丈方言講座
● 船客待合所の改築場所 3案示し意見聴取 底土港 貨客の動線分離、バリアフリーも
● 八丈太鼓を教育に スウェーデンから奨学金で来島
● 害虫被害のシイノキ 森林総研が調査へ
「住民の信頼得る警察に」 八木橋英雄署長着任
南海俳壇 八丈俳句会(八月例会)
さわさわ 「健気な挑戦者たち」 森清耕一氏
● この夏のひとコマ 雨上がりの夜空に(花火大会) 島1周45分55秒(水上オートバイトライアルレース)
           オニ退治!ホラガイ(体長30センチのホラガイ) 島のシャマニズム(講演)
           月灯りの下で(月下美人開花) 西濱剛さん2連覇(サーフィン大会)
● 2年連続3度目 吹奏楽コン 八高 都代表に
● 八丈選抜 ベスト8進出も… 全国離島交流中学生野球大会
● たんしん 末吉・六夜様
● たんしん 出張自動車運転免許試験
● たんしん 第58回白浜会ゴルフコンペ結果


大手と島内複数業者でJV
町新庁舎の発注方法決まる









 造成工事が進む八丈町新庁舎と集会施設の建設事業。町はこれまで島外の大手建築業者に単独で一括発注するとしていたが、地元の参入に配慮し、大手業者と島内の建築業者2〜3者との共同企業体(JV)に発注する方針に転換した。9月中には工事の公告が行われ、資格審査を経て、11月中にも入札が実施される予定だ。
 同事業の発注方法については、6月の町議会定例会後に町執行部と議員の打ち合わせ(非公開)が行われ、町執行部から500席以上の劇場や音楽ホールの施工実績がある島外の大手建築業者(Aランク)を対象に、建築、機械、電気、特殊設備をまとめて一括発注したいという方針が説明されていた。
 しかし、その後、各方面から島内事業者の参入を求める声があり、町が課題の洗い出しと再検討を行った。その結果、当初の島外大手への単独発注の方針を、大手事業者と地元の複数の建築業者(Dランク以上)とのJVに変更した。
 この理由について町執行部は、17日の町議会全員協議会で、1.単独発注ではかなりの低価格での落札が予想され、品質低下や下請けとなる島内業者へのしわ寄せが懸念される2.積極的に地元業者の参入を促し、技術力の向上などにつなげる──などをあげた。
 さらに、JVの構成員となる地元事業者を「1者」ではなく、「Dランク以上の2〜3者」の複数事業者としたことについて、佐々木眞理企画財政課長は「工事実績がない理由でCランクであっても、経営状態などからBランクの力を有した事業者も存在する。また、大手との1対1による2者のJVでは島内事業者の出資割合も最低30%と重くなるが、3者では20%、4者では15%と責任負担が軽減できる」と、より多くの事業者に参入の可能性を確保したことを説明した。
 これに対して田村六郎氏は「島内のDランク以上の建築事業者は8者で、組み合わせが最高にうまくいって4グループのJVが組めるが、うまくいかなければ1組ということもあり得、ちゃんとした入札ができるのか疑問。入札が1組の場合は成立するのか。落札価格が安いから品質が悪くなるとは思えないが…」と質した。
 佐々木課長は「最大4グループしか構成できないが、島内事業者も積極的な参加意欲を示しており、入札できると信じている。1組だけの入札は原則として成立しない。その場合は発注方法を改めて考える」と答えた。
 さらに、山口英治氏は「そもそも分割発注を1本化するのは、工事費を下げるためとの説明だった。それを競争入札で安くなると品質が悪くなるようなことを言うと、入札自体を否定することになって誤解を招く。最低限度価格も設けるので、それ以上なら問題はないはずだ」と指摘した。
 奥山博文氏は「30数億円のうち、どれだけが島に還元されるかが問題。八丈の業者も、大きな事業では島外から多くの労働者を雇って施工しており、一部の民宿などや商店は潤うが、島の労働者には還元されないことも多い」と実情を述べた。
 このほか、「とにかく雨が漏った、シミができたなどと言われないものを」(長戸路義郎氏)、「せっかくの事業で、入札や工事でもできるだけ多くの人が島と本土を行き来して、来島者数の底上げにもつなげてほしい」(田村六郎氏)などの要望があった。
 3カ年の継続事業で行われる町役場新庁舎建設事業の工事管理費と建築費は予算ベースで37億円という規模。これに造成費や、完成後の外構工事などを加えると、総事業費は40億円に達する見込み。