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第3443号  2010年(平成22年)5月28日金曜日


対前年度比2割増101億円 支庁舎、職員住宅今秋着工へ「一般的には地元とのJV」10年度支庁事業予定額
● 異状なしを確認 口蹄疫
● 宝探し5千人 海遊魚1万人 強気?集客目標 八丈島観光振興実行委 10年度事業計画  
● 島の魅力と観光コース 支庁赴任職員の視点で提言 支庁観光対策PT
●「島民の生活伝えること」米国人アドバイザーの提言
● 島ずしに大行列! 島じまん2010
● 夏まつり 底土で23、24日に 商工会通常総代会
●「町庁舎は島内事業者で」 建設業協会 総会で強い意志
● 少年武宰士ものがたり 立志編(4)「ユース昇格見送り。そして新潟へ」 手記:谷田部啓一さん
● ラテン音楽 全身で体感 究極の参加型 あびの実公演
● 決め手欠く対策 地熱発電所からの硫黄臭 地元住民が軽減策要望
● まさかの坂 旅のスパイスに 名古の展望手前 上り坂? 下り坂?
● 民話を通して島言葉にふれよう 金田章宏氏の八丈方言講座
● 食品衛生協会 会長に小宮山善仁氏
● 都民大会で悲願の勝利 女子ゲートボール
● 短信 三根地域敬老会
● 短信 献血
● 短信 第31回東京都島嶼囲碁選手権大会
● 短信 クリーンデー



まさかの坂 旅のスパイスに
名古の展望前 上り坂? 下り坂?






 車を止めてギアをニュートラルに入れると、上り坂に見える側へ車が進んでいく坂道がある。そこは、中之郷から行くと末吉・名古の展望の少し手前の長い直線道路(都道)だ。
 「島の観光に役立てることができるかもしれない」と言うのは、「ネットラーニング」(本社・新宿区)の代表取締役・岸田徹さん(68)。八丈島に家を建てた7年前、この不思議な道路に気づいたという。そこでは、空き缶も坂道を「上っていく」。
 「普段からエンジンをふかさず、自然のスピードを利用して運転することが多い」という岸田さんは「この道路ではスピードに違和感があり、車を止めて確かめてみた」という。「こういう道路は世界にもあって、注目されています」と話す。
 アメリカでは水平なはずなのに高さが違って見えたり、坂道をボールが上っていく、などの不可解な現象を目の当たりにする体験ツアーもあるという。国内にも、沖縄県久米島や香川県高松市の屋島のほか、福岡県岡垣町の坂道はテレビで紹介され、観光名所の一つになっている。
 世界では「磁石の丘」「神秘のスポット」などと呼ばれ、日本では「不思議坂」「ミステリー坂」「後戻り坂」のほか、「おばけ坂」「ゆうれい坂」という呼称も多い。岸田さんは、末吉のこの道路を「まさかの坂」と名付け、ひとり楽しんでいる。
 果たして、この道路の勾配はどうなのか。都道を管理する八丈支庁土木課に聞くと、古い時代に整備した道路なので、縦断図の資料が見つけられないという。
 実際の高低を確かめることはできなかったが、こうした不思議な道路は「急な上り坂の先に緩やかな下り坂がある場合、その緩やかな下り坂が上り坂のように見える」ケースが多いようだ。「縦断勾配錯視」(学術名)、「坂道錯視」(俗称)ともいわれている。
 こうした面白スポットは旅のスパイスになるので人気も高いというが、実験する時は後方車への注意が必要。
 岸田さんの会社「ネットラーニング」は、最近、英国の国立大学「オープンユニバーシティ」と提携して話題になったばかり。岸田さんは、八丈島に住民票を置いて世界を飛び回っている。